2002.03.10 サジ加減〜日本代表、今後の課題〜
勝負の世界では、様ざまな要素をより多く満たした者が勝利に近づく。日本代表にとって
必要とされる要素のひとつに、持てる技術の“サジ加減”があった。
3/10、男子スーパー大回転。最後の旗門を越えたところで田中哲也(LW2)は転倒し、目前で完走を逃がした。
伏線は最終斜面に入ってすぐのターンにあった。
「あそこで曲がりきれなかったためにリズムを崩しました。ここまで来たらゴールしたかったですね」
山の上は暗くて斜面の様子が判りにくかったという。だが、それでも攻めに攻め、攻略した。
四戸龍英(LW11)は5位と健闘したものの、表情は冴えない。
「…こんなんじゃない。普段の練習でやっていることが出せてない。やっぱりあがってるのかなあ」
と悔やんだ。
スタートしてから「まだこれからスピードに乗ろうかという所」で転んだ丸山直也(LW4)は、
「雪はいいですよ」と話す。滑降に続いての転倒については「本番ということで気負いすぎかも」。
山川洋・アルペン日本代表監督によると、ここにきて、丸山をはじめ全選手の技術が
上がっているという。
「うまくなっているぶん常に攻めのターンをする。だけど抑えるべきポイントもあるんです。
スタートからゴールまで、トータルで滑ることができればいけると思いますよ」
テクニックが上がっているからこそ、抑えたスピードで曲がることに違和感をおぼえる。
技術の向上ゆえのジレンマが、いまの日本代表を襲っているのである。一つひとつのターンを
どのスピードで入るのか。そのチョイスが勝負の明暗を分ける。
だが逆に言えば、これまでの「転倒劇」は“攻めの証”。スピリットはこのままに
斜面を攻略すれば、メダルも見えてくる。
☆3/10午前におこなわれた男子スーパー大回転・日本代表の結果
・四戸龍英(LW11) 5位(*14人中)
・志鷹昌浩(LW11) 8位(*14人中)
・高村俊彦(LW12/1) DNF(*21人中)
・森紀行(LW12/2) DNF(*21人中)
・田中哲也(LW2) DNF(*23人中)
・丸山直也(LW4) DNF(*13人中)
・轟康憲(LW6/8) 13位(*18人中)
・井上真司(LW6/8) 8位(*18人中)
*競技順に準じる
*LW12/1、12/2ともLW12で1クラス
*DNF=did not finish
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