パラリンピックとノルディックスキーについて



― ノルディックスキーとは?
もともとは北欧で冬の交通手段として広まり、競技へと発展した。そのため、Nordic(北欧の)スキーと呼ばれている。
オリンピック・パラリンピックとも第一回大会から行われている。

― 
クロスカントリー
男子は5〜20km、女子は2.5〜15kmのタイムを競う。
下肢障害者は2本のスキー板の上にいすを取り付けたシットスキーで競う。上肢障害者は、歩くように進みスケーティングが禁止されているクラシカルと、スケーティングなどが自由にできるフリーの走法別に争われる。いずれの走法も視覚障害者にはガイドが伴走する。個人競技は30秒間隔でスタートし、リレーは各チーム同時にスタートする。


― バイアスロン
クロスカントリーとライフル射撃からなる競技。男女とも2.5kmをフリー走法で3周し、2.5kmと5km地点で射撃を行う。
距離と射撃回数が少ない事と、銃を持って滑走しない事がオリンピックとは異なる。

射撃は「伏射」と呼ばれるうつ伏せの姿勢から行われ、10m離れた的に向かって5回ずつ、計10回発射する。射撃時間もタイムに加算されるほか、一回的を外すごとにゴールタイムに1分加えられる。そのため、速さ(一回の射撃で1分30秒以内が望ましい)と正確さが求められる。
長野大会までは空気銃が使われていたが、今大会から視覚障害クラスに限ってビーム銃を使用する。これは照準が的に近づくほどヘッドホンから聞こえてくる音が高くなるしくみで、この音を頼りに的を狙う(写真)。


― コースと道具
クラシカルのコースには2本の溝が掘られていて、この上を進む。クラシカル・フリーともにオリンピックと同じコースを走り、上り・下り・平地が同程度設けられている。全盲の選手のみ、激しい坂などはガイドがスキーヤーの体に触れて方向を指示できる「ホールディングゾーン」となっている。
視覚障害クラスのガイドはスキーヤーの前を走り、腰につけたスピーカーから指示を出す(写真)。
スピーカー内にカセットを入れて録音した声を流すのは禁止。1月下旬のワールドカップ・フランス大会ではこれをやって失格になった選手がいる。
スキー板は中央部が膨らんでいて、これがたわむ事によって推進力がつく(写真)。
また、板からかかとが上がるようになっている(写真)。シットスキーは、2本の板の上にいすが固定されていて(写真)、カーブを曲がる時などに不都合なため、立位のスキー板と同じような構造にできないかと、現在開発が進んでいる。



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