Days Top | Archives 15 3月16日(12:00)

閉会式、10日間の全てが終了。

 16日19時30分。2002年ソルトレークパラリンピックの閉会式がダウンタウンの会場で始まりました。ステージには開会式の日に灯された火が現れ、国名が読みあげられると、各国の旗手がステージの前を行進して行く。車椅子の旗手もいる。おそらく、ここに集まった人々の多くが、一つひとつ、その国の競技シーンを思い出しているのだ。パラリンピックの旗が下ろされる。SLOCより4年後のトリノのパラリンピック組織委員会へと手渡される。儀式は無事終了。フィナーレは選手、監督、ボランティアが入り交じって音楽に身体を任せ、楽しく語り合い、笑い会った。どこの国、競技、立場に関わらず、声をかけ、記念写真を撮ったり取られたり。この無邪気な喜びを、次のトリノへの力にしよう!(佐々木)


●それぞれの閉会式。



○閉会しておもうこと(隈元ダイゴ)

冬の夜空に華やかな花火が弾け、パラリンピックのロゴデザインをかたどった紙吹雪が無数に舞う。選手たちは思いおもいに歌い踊り、オリンピック・メダルプラザに集まった数千人の観衆とともに最後の式典を楽しんでいた。こうしてソルトレークパラリンピックは幕を閉じた。

壇上の大画面では、この10日間をフラッシュバックしていた。映し出される開会式や競技の映像が変わるたびに、ここでの日々をおもいだす。思えば長いようで短いようで。どちらとも言いようがないが、とにかく色々なことを考えた。だが現場では取材やニュースの更新などでアタマがいっぱいで、腰を据えて追究することがままならなかったのも事実である。帰国したら、ゆっくりと自分なりの総括をし、障害者スポーツを見直したいとおもう。トリノに向けて。


○重圧から開放された選手たちの笑顔があふれた閉会式。(荒木美晴)

寒空の下で行われた一夜の宴をもって、
10日間の日程をすべて終了した。
会場には、選手やスタッフをはじめ大会に携わったボランティアの姿も。
3分間にまとめられたソルトレークパラリンピックの
トリビュートビデオが流れると、
観客たちは白い息を吐きながら、大きな拍手と歓声を
主役たちに捧げた。

長野からソルトレーク、そしてトリノへ。
よい成績を残せなかった日本選手団にとって様々な意味で
得るものの多かったソルトレーク大会。
これからの4年間を記者として、そしてひとりのファンとして
楽しみにしていこうと思う。



○スポーツは国境を越える。(小泉耕平)


閉会式行ってきました。後半、ステージ上で歌が始まると、荒井監督を筆頭に選手はのりのりで踊ってました。試合では見せないみんなの普段の「ゆるさ」が見えて、なんだか安心。新田君はやはり人気者で、外人選手と写真を取ったり、帽子を交換したりしていました。試合ではあんなに真剣に戦ったのに、みんな本当に仲がいい。ライバルの絆ってやつでしょうか。言葉を交わさなくても分かり合える関係。選手たちがちょっとうらやましかった。



○閉会式に参加して(磯田久美子)

今日、閉会式に行ってきました。感想は、楽しかった、感動した、面白かった、きれいだった。そんな感じです。運良く選手のそばにいることができて、選手と写真も個人的にたくさんとることができました。こんな経験ができて本当に幸せものだなぁと自分で思っています。できればもうちょっとあの余韻に浸っていたかったと思っているところです。選手をはじめとしてみんなが踊ったり、写真をとり合ったり、それぞれのユニフォームを交換したりと、スポーツイベントならではの光景を見ることが出来ました。こういうところがいいですよね。具体的でないけど、私はこれだからスポーツを見るのがやめられないんですよね。閉会式は盛り上がるよと選手やコーチから聞いていたので、本当にその通りでした。最後にこういう経験ができて自分では非常に満足しています。私としては最高の閉会式でした。



○望月です。閉会式見てきました。(望月浩平)

スポーツって、やっぱりいい。
見知らぬ他人と仲良くなれるから。
自分の世界が広がるから。
誰でも限界に挑戦できるから。
・・・閉会式を見ながら、あらためてそう感じました。

もし、自分の子供が障害を持って生まれてきたら
僕はどう感じるんでしょうか。式のあいだ
ずーっと考えていましたが、答えが浮かびません。

ただ、どんな人も、生きていくうえでの目標と言うか、
糧というか、そういうものを持つことは、すばらしいと、
心からそう思いました。

どうもありがとうございました。



○「次は、トリノ」(荒川淳子)

 印象としては、大会運営に携わったボランティア達を大きくクローズアップする内
容だった。席順も、ステージ前の最前列が選手やスタッフ、その次がボランティア
達、そして最後にスタンドの一般席...という具合。
 式も、選手を代表したボランティアへの謝辞と、ボランティア代表による選手達へ
の送る言葉から始まった。
 たしかに、ボランティアの皆さんには、本当に親切にしていただいたと思う。幸せ
そうな、この選手達の笑顔を支えている大会の内側を初めて覗いた。ますます、パラ
リンピックが好きになった。

紹介ビデオも魅惑的だったし、次は、トリノだな。



○さむかった。(佐々木延江)

昼の間、雪がふっていたので、これは閉会式も降るかな? と思っていたけれど、結局、閉会式中は降らなかった。寒いのは嫌いじゃないけれど、苦手なのだ(ヘンかな)。人一倍寒がりだったりする。フィナーレになって、これまでクルーが取材でお世話になった選手たちに会い、監督に会い、ソルトレークが終わったことを確認した。大会期間中、メディアセンターでの作業のため、ほとんど記事の中でしか会うことのなかった選手に会え、言葉を交わすことができたことは、何よりも嬉しかった。スレッジの竹内さん、高瀬監督(何かいただきましたが・・。)つぎは、わたしも記者として誰かを取材したいと思いました。パラフォトは、これからも、ファンの立場で取材します。選手のみなさん、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。



写真:荒川

写真:隈元