2002.02.20 〜番外編〜 代表選手団最終合宿報告
Road to Salt Lake City!
ソルトレークシティパラリンピック開幕まであと1ヶ月に迫った2月7日からの6日間、長野県岡谷市の岡谷やまびこスケートの森アイスアリーナでスレッジホッケー代表選手団の最終合宿が行われた。選手たちはフォーメーションやボディチェックの確認、パス・シュートの練習、ボードを使っての細かい動きのチェックなど、最終調整に余念がなかった。毎日の練習後に行われるミーティングでも活発な意見交換がされ、ソルトレークに向けて士気をあげているようだった。
合宿終了後は、18日(月)のパラリンピック日本代表選手団の結団式・壮行会(団長:田村宣朝 日本障害者スキー連盟会長、旗手:小林深雪選手 ノルディック選手・長野パラリンピックバイアスロン金メダリスト、主将:加藤正選手 アイススレッジホッケー主将)に出席、3月1日(金)にソルトレークシティに向けて日本を出発する予定。
円陣を組み、動きの確認をする大村監督と選手たち |
<ARAKIのちょっとヒトコト>
●ヘコんでも、這い上がる。その勝利への執念に期待●
合宿も中盤にさしかかった頃、のこのこと会場に足を運んだ私は、
観客席から練習風景を眺めていた。
スレッジが氷を削る音、フェンスにぶつかる鈍い音・・・
あぁ、いよいよパラリンピックが始まるんだなあと感慨深くなっていたのだが、
なにか、こう、いつもと雰囲気が違うような気がした。
迫力がないというか緊迫感がないというか。
気になって次の日、加藤キャプテンにチームの状況を聞いてみることにした。
すると、こんな答えがかえってきた。
キャプテンとして、今の日本チームの状態をどうみますか?
―――中だるみがあって、みんな集中できてないし、声も出てなかった。まとまりもなくてスゴイ悪い雰囲気の練習だった。(大切な時期だというのがわかっているから)みんなヘコみました。でもこのままじゃいけないと、夜のミーティングで悪かったところを出し合ったんです。とにかく何でもいいから感じたことを言おうと。
その結果は?
―――今朝も練習をしたんですが、雰囲気はよくなっていた。悪いところが全部出て落ちるところまで落ちたので、あとはもう上にあがっていくしかないという状況ですね。中日の時点で選手が一度中だるみしたのは、かえって良かったんです。それがもし合宿最終日とかだとマイナスイメージで終わってしまいますが、まだ挽回できますから。今日は意識して声も出して、みんなイイ感じで練習できたと思います。これからオリンピックの映像を見てますます緊張感が高まるだろうし、僕としてはいい感じで仕上がってきたんではないかと思います。
期待、不安、プレッシャーなどの大きな波に襲われながらも、
選手それぞれが現状の問題点を整理し、自らの課題を作り、乗り切ろうとしている。
「勝利への執念」
日本に足りないものとして言われ続けたこの言葉に向かって、
本当の意味で第一歩を踏み出したと、私は思っている。
荒木美晴
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