2002.03.15 観客総立ち! 優勝・3位決定戦。
歴史に残る大接戦。
 

<3位決定戦>カナダ対スウェーデン
予選4位のカナダと3位のスウェーデンの試合。どちらがメダルを獲ってもおかしくないカード。強豪同士の対決は、最後の最後まで決着がつかない熱戦となった。

3対3で第3ピリオドを終了、試合は延長戦にもつれこんだ。しかし、ともに得点できず、そこから両チームから5名選び相手のゴールキーパーとの1対1のウイニングショット対決に。さらにこれでも決まらず場面はサドンデスへと展開し、スウェーデン2人目のカルソン・ゴーラン(FW 7)が決め、ようやく銅メダルはスウェーデンの手に渡った。

素晴らしいゲームを展開した両チームの選手たちに、観客からは惜しみない拍手が送られた。


<優勝決定戦>ノルウェー対アメリカ
長野パラリンピックのチャンピオンと、予選全勝と快進撃を続ける地元アメリカの戦いとなった注目の決勝戦。

アメリカは、スピードとテクニックを兼ね備えたシルベスタ―・フリス(DF 4)とチームの柱キャプテンのジョー・ハワード(FW 23)、それにからむマット・コッペンズ(FW 5)というセットが今大会大活躍。3人をフォローするディフェンス陣と「アイスホッケーなスレッジ」にも世界が注目した。一方のノルウェーは個人のスキルの高さは世界ナンバーワン。重たいチェックと華麗なハンドリングから生み出される多彩な攻撃パターンで決勝まで勝ち上がってきた。

大歓声を浴び異様な雰囲気ではじまった試合は、取られては取り返すのシーソーゲーム。最終ピリオドまで息もつかせぬ大激戦が繰り広げられた。10分間の延長戦で中盤にアメリカのコッペンが負傷退場し、流れがノルウェーに傾くかと思われたが、アメリカも層の厚いところをみせ耐えた。逆に残り21秒でノルウェーにペナルティ。アメリカに有利な一人少ないパワープレーで再開されたが、こちらも乗り切った。
5回ずつ行うウイニングショット対決では、最後にアメリカが一本リード。ノルウェー5人目のショットを、今大会ベストゴールキーパーに選ばれたグゥエラ・マニュエル・ジュニア(GK 67)がファインセーブし、劇的な試合に幕をおろした。

優勝が決まった瞬間、スティックが、ヘルメットが、グローブが飛んだ。
それから選手も監督もコーチもみんなで抱き合った。
ソルトレークパラリンピック。アメリカは、ここにひとつの大きな歴史を作った。

荒木 美晴


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