関連カテゴリ: RIO 2016 — 公開: 2016年9月13日 at 2:38 PM — 更新: 2016年9月15日 at 12:31 AM

陸上:男子400Mリレーで銅メダル!走り高跳び鈴木は惜しくもメダルに届かず

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9月12日大会5日目のオリンピックメインスタジアムで、陸上男子400メートルリレー(T42-47)の決勝が行われ、日本は第一走に芦田創(22・トヨタ自動車)、第二走に佐藤圭太(25・トヨタ自動車)、第三走に多川知希(30・AC・KITA)、第四走に山本篤(34・スズキ浜松AC)という布陣で臨んだ。

緊張した面持ちでレースに臨む一走の芦田 写真・三浦宏之
レースに臨む一走の芦田 写真・三浦宏之

レースは序盤からアメリカとドイツが激しいトップ争いを繰り広げ、ブラジル、日本が追いかける展開となった。

日本は44秒16で日本記録を更新し4着でゴール。その後1着のアメリカが、二走と三走のタッチの際にテイクオーバーゾーン(タッチができる範囲)を越えていたため失格となり、日本は繰り上がりで3位銅メダルを獲得した。今大会の陸上種目で初めてのメダルとなる。1位はドイツ、2位は開催国ブラジルだった。

芦田は「素直に嬉しく思います。記録としても日本新が出せて、その結果、ラッキーなメダルではあったんですけど、結果がついてきて嬉しく思います」と今回のレースを振り返った。佐藤は「2010年から僕はリレーに入って、世界の舞台では悔しい思いをしてきたのですが、今回この4人で、日本記録で銅メダルを取れて嬉しい。あとここにいない近藤コーチと、今回ハイジャン(走り高跳び)に出場している鈴木選手もずっとリレーの仲間としてやってきたので、チームみんなでとれたメダルなのかなと思います」と、チームでのメダル獲得を強調した。

スムーズなタッチが今回の勝因の一つとなった 写真・三浦宏之
スムーズなタッチが今回の勝因の一つとなった 写真・三浦宏之

多川は「北京(パラリンピック)で失格、ロンドン(パラリンピック)で4位だったので、だんだんステップアップして取れたすごく価値のあるメダルだと思います。2020年はこのような棚からぼた餅じゃない部分を出していかなければいけない。僕ら一人ひとりも走力が上がっているので、世界と勝負できるようなリレーを見せたいなと思います」と20年に向けコメントした。

山本は「日本のみんなは調整能力が高いので、パラリンピックや世界選手権ではいいタイムを出してくる。それが今回の結果につながったんだと思います。日本チームとしてメダルを取れたことが嬉しいですね」と喜びを語った。

アンカーの山本がしっかりと役割を果たした 写真・三浦宏之
アンカーの山本がしっかりと役割を果たした 写真・三浦宏之

今回、思い切って走順を変えたのが勝因だという。エースの多川が一走から三走に変わったことで、いい流れができた。

「みんな仲良いんですよ。プライベートでもよく飲みに行くんです。チームみんながリレーに向いていたのが、この結果につながったんだと思います」山本が笑顔で言う。チームの雰囲気の良さも、今回の勝利につながったようだった。

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レース後、チームの雰囲気の良さを感じさせた 写真・三浦宏之

 

鈴木徹、走り高跳びは4位

男子走り高跳び(T44)で2メートル超えをベストとする鈴木徹(36・SMBC日興証券)は、普段はリレーチームのメンバーでもあるが、走り高跳びに出場するためリレーには出なかった。この種目にかけて臨んだが、結果は1メートル95センチで4位となり、惜しくもメダルを逃した。
「リレーメンバーがメダルをとって力をもらったので、僕も続きたいと思っていたのですが、なかなかうまくいかなかった。メダルを目指していたので残念」と鈴木。優勝は、2メートル19センチの世界記録を更新したポーランドのメシエジェ・レピアト。

 

鈴木は惜しくもメダルを逃した 写真・三浦宏之
鈴木は惜しくもメダルを逃した 写真・三浦宏之

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