関連カテゴリ: 取材者の視点, 水泳 — 公開: 2016年11月17日 at 9:41 AM — 更新: 2016年12月2日 at 9:51 AM

リオ後の日本代表が集合。第33回日本障がい者水泳選手権大会〜ミックスゾーンから

若手女子と峰村史世日本代表監督

50メートルバタフライを泳ぐ、一ノ瀬メイ(奥)と池愛里(手前)
50メートルバタフライを泳ぐ、一ノ瀬メイ(奥)と池愛里(手前)

去る9月、リオパラリンピックに19名の日本代表が出場した。終わったと同時に、4年後の東京開催に向けた機運が高まった。これまで以上に障害者のスポーツが注目を集める中で、若い人たちの中から新たな主役を担う選手が出ていくことがパラスイムでも重要な課題となっている。

峰村監督は、東京への期待がかかる若い日本代表たちをリオへ導いた。彼女らの得意不得意によらず、多くの種目に体当たりさせ、戦いきる経験をさせたのだ。

ミックスゾーンで一緒にインタビューに応じる一ノ瀬メイ(手前)と池愛里(奥)
ミックスゾーンで一緒にインタビューに応じる一ノ瀬メイ(手前)と池愛里(奥)

一ノ瀬メイ(S9・近畿大学)、池愛里(S10・峰村PSS東京)は、世界最高峰の地で必死に泳ぎ、食べ、眠った。今大会では、50メートルバタフライでともに日本記録更新、翌日の100メートル背およぎでも大会記録を更新するなど、リオの経験が大きな励みとなり、よりたくましく練習に励んでいるようだ。

彼女たちは峰村の考えに応えた。そして、その姿を見たさらに年下の障害のある選手たちが、今回この日本選手権を目指してきていた。

東京を目指す小池さくら、宇津木美都がともに日本記録更新!
リオには届かなかった選手たちの中で、小池さくら(峰村PSS東京)が大会1日目・50メートルバタフライ(S7)で日本記録・大会記録を、400メートル自由形で大会記録を更新した。

中学2年の宇津木美都(みくに/京都SC)は、2日目・50メートル平泳ぎ(SB8)でアジア記録・日本記録に並び、大会記録を更新した。1日目の100メートル平泳ぎも大会記録を更新している。
「昨日の100での課題だった体重移動などの課題を見直して臨んだ。平泳ぎを第1スタイルに、50メートルをメイン種目にしているが、いろいろな距離にも取り組んでみたい。3月の富士記録会で来年の世界選手権の代表に選ばれることが目標」と話していた。

小池と宇津木はともにメキシコでのジュニア選手権に出場するため、15日に日本を出発した。
峰村監督は、小池、宇津木の2名とスタッフとともに帯同している。若い選手の経験を育むとともに、来年11月に同地で行われる世界選手権に向けた現地調査も行う。標高の高い地域での国際大会となり、これまでにない、どのような準備が必要になるのだろうか。詳細は帰国を待って伺いたいと思う。

→ベテランに求められるロールモデル(動画あり)

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