アンプティ・アスリート、ムハンマド・ラハナ

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ムハンマド・ラハナ(Mohamed	Lahna)のフィニッシュ・シーン 写真・山下元気

ムハンマド・ラハナ(Mohamed Lahna)のフィニッシュ・シーン 写真・山下元気

5月13日(土)横浜トライアスロン・パラトライアスロンの男子PT2(重度の下肢障害)では、リオパラリンピック銅メダリスト、モロッコ生まれのムハンマド・ラハナ(Mohamed Lahna)が3位となった。

生まれつきの障害のあるラハナだが、子供の頃からサッカーや自転車での山脈越え、長距離マラソン、ジブラルタル海峡スイミングなどをこなす超マルチアスリートである。ラハナの挑戦は長距離レースに特徴があるようだが、得意分野をアレンジしてパラリンピックにも出場した。

横浜でのレースを終えたラハナはつぎのように感想と今後の展望について話してくれた。
「今日のレースは特にバイクは天候、雨のせいで路面が濡れており、技術的に大変だった。その他はとてもうまくいったと思う。修正の必要は感じない、完璧なレースだった。
シーズンのスタートとしてよいポジションだと思う。次は今日よりも良い順位、結果を残せるよう、挑戦を続けていきたい」

スイム・バイク・ランで、最終的にランニングの脚力が重要と言えるトライアスロンだが、これまでも多くの下肢に重篤な障害のある選手が義足を使って挑戦している。そして義足の選手は、トライアスロンだけでなく、じつにさまざまなスポーツに挑戦、活躍している。
レース前日の12日(金)、ラハナは、パラスポーツの魅力を伝える「パラトラトーク2017」に出演し、その挑戦のバリエーションの広さや醍醐味を知らせてくれた。

日本でも活躍する、アンプティ・アスリート!

日本でも、義足スポーツチーム「Dream Maker(代表・桑村雅治氏)」などの活動があるが、メンバーは、スキーやセーリング、登山などのアウトドア、陸上、水泳、バドミントンなどのインドアスポーツとあらゆるスポーツに挑戦している。
彼らにとって、横浜をはじめとして開催されるパラリンピック・トライアスロン、エイジグループパラトライアスロンの大会は、挑戦の一つを切り取り、大きく披露することができる貴重な機会となっている。

ラハナの挑戦と義足スポーツの可能性からますます目が離せなくなりそうだ。

(取材協力=潮田耕一)