関連カテゴリ: 国際大会, 東京パラムーブメント — 公開: 2017年7月12日 at 12:59 PM — 更新: 2017年7月12日 at 1:15 PM

2024・2028はロスかパリで2カ国継続開催?!

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IOC Session Press Conference with IOC President, Thomas Bach, 11th July 2017, Lausanne / Copyright: IOC/Christophe Moratal
IOC Session Press Conference with IOC President, Thomas Bach, 11th July 2017, Lausanne / Copyright: IOC/Christophe Moratal

2017年7月11日、スイス・ローサンヌにて、第130回国際オリンピック委員会総会が開催され、2024年及び2028年のオリンピック開催地について議論が行われた。

この時点で候補地はアメリカ・ロサンゼルスとフランス・パリの2か国に絞られており、両都市は順番に総会に対し、プレゼンテーションを行った。

また、この2都市の計画の内容や五輪の継続性などの側面を検討し、2024年と2028年の2大会の開催地をこの2都市に与え、どちらが先に開催するかを別途議論するという執行委員の提案についても話し合われた。

この結果、IOCプレスリリースによれば、総会は以下の内容に合意した:

1.IOC執行委員に、ロサンゼルスとパリ各市及びそれぞれの国内オリンピック委員会と、2024年および2028年五輪の開催地を第131回IOC総会(ペルー・リマ)で同時に決定することについての3者合意書を取りまとめる権限を与える

2.このような3者合意がなされた場合、第131IOC総会は合意書を批准し、一方を2024年、他方を2028年の開催地に指名する。このため、五輪憲章の33.2条にある7年期限を免除する

3.もし3者合意がなされなかった場合は従来通り2024年開催都市の選定を第131回総会にて行う

今回、両都市の立候補内容の大きなポイントとなっているのは、開催地で既存施設を利用した大会が開催できる、無駄のない持続性のある大会を目指しているということ。

ロス大会の提案のキーワードは「パートナーシップ」。新たな大規模施設建設は不要、USC大学施設を選手村に利用し、競技施設はほぼ既存のロス市近郊のプロスポーツ等の施設を利用するものとなっている。またメディアセンターは市内中心地にあるLAライブ地域に設置し、徒歩圏内に競技場があるとのこと。主に中心地からアクセスしやすい3地域での開催計画となっている。

一方、パリ大会の提案のキーワードは、経験や資源などの「共有」。大会は市の中心から10キロ圏内で20競技を開催、その外にある競技も45分以内でアクセス可能のコンパクトな五輪で、残った施設はすべて市民に還元できるようにと計画されている。また、既存の地下鉄交通網もアクセスしやすい大会という主張につながっている。

プレスリリースによればロス、パリの関係者ともこの決定を歓迎しており、前向きに話し合う方向を示している。開催地の最終決定は9月、ペルー・リマのIOC総会にて発表される。

<参考>
IOCプレスリリース
https://www.olympic.org/news/ioc-makes- historic-decision- in-agreeing- to-award- 2024-and- 2028-olympic-games- at-the- same-time

各候補地プレゼンテーション映像
https://youtu.be/HQh5UJO8E00

・ロサンジェルス候補地ページ
https://la24.org

・パリ候補地ページ
http://www.paris2024.org/en

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