車いすバスケ・強豪国とのワールドチャレンジカップ東京で開幕!

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第2試合、第4ピリオド、点を取り返し、流れを取り戻そうとする香西宏昭

第2試合、第4ピリオド、点を取り返し、流れを取り戻そうとする香西宏昭

8月31日、東京体育館(東京都渋谷区)で車いすバスケットボールの「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP2017」が開幕した。強豪国を招聘し、2020東京パラリンピックに向け3年連続で開催される予定である。
開催国日本のほか、リオパラリンピック3位のイギリス、2014仁川世界選手権優勝のオーストラリア、2017欧州選手権で優勝したトルコが参加し4ヶ国で8試合が行われる。

新メンバーで、世界の強豪に挑む日本

ワールドチャレンジカップ開幕。第2試合にのぞむ日本チームの円陣

ワールドチャレンジカップ開幕。第2試合にのぞむ日本チームの円陣

開会式後に行われた日本対オーストラリアの第2試合。第1ピリオドは21−10と10点以上の差をつけ日本の先制でスタート、好調な試合運びを見せる。第2ピリオド、第3ピリオドと10点差をキープした。昨年リオパラリンピックへチーム最年少17歳で出場した鳥海連志(=ちょうかいれんし/5番・2.5)の素早いボールさばき、エース藤本怜央(13番・4.5)の体当たりなプレーなど、パラリンピアンのプレーに満席の観客席からは拍手が湧き起こる。

流れが変わったのは、第4ピリオドの開始直後。少しのミスが響き、オーストラリアに得点を許してしまう。日本にとって嫌な流れとなった。中盤、ついにオーストラリアTom O’Neill-Thorne(11番・3.0)のシュートが決まり、56ー57と逆転を喫すると、さらにオーストラリアが勢いを見せ、続けて得点を上げる。

逆転に立ち向かうエース藤本怜央

逆転に立ち向かうエース藤本怜央

藤本、香西宏昭(55番・3.5)が点を取り返し、日本ペースの流れを取り戻すが、残り36秒で再びオーストラリアにリードを奪われ、必死でパスを繋ぐジャパンだが、流れを取り戻せないまま、試合終了。わずか1点差でオーストラリアに初戦勝利を奪われた。

リオパラリンピックへチーム最年少17歳で出場した鳥海連志

リオパラリンピックへチーム最年少17歳で出場した鳥海連志

「悔しい。勝つために組んだチームだった」と、試合後、及川晋平日本代表ヘッドコーチは1点差に悔しさを滲ませた。
「日本の強みはスピードとフィットネス。作ってきたものは良かった。ただ、それを40分間続ける体力・メンタルがまだ足りない」と、敗因を分析する。

香西は、「序盤はやってきたことを出せた。ただ、相手が追い上げてくると、身体を動かす前に余計なことを考えてしまう。そういう一瞬で、動きが追い付かなくなることがある」と、チームのメンタルの課題を挙げた。

藤本は、「今回は、若い選手も代表に選出され、彼らのチャレンジ精神がプラスアルファの力になった」と、話した。

また、及川ヘッドコーチも「強豪オーストラリア相手にここまで戦えたことは、自信になった。明日以降は、今日やったことを証明する日だと思う。選手たちと共に日本のバスケの絵を描きたい」と悔しさの一方で、若手の活躍、収穫もあったことを実感し、明日以降の試合へ意気込みを語った。

東京体育館、片側のスタンドは満席だった

東京体育館、片側のスタンドは満席だった

そのほか、記念すべき開幕・第1試合では、イギリス対トルコにより行われ、序盤からイギリスがリード。着実に得点を重ね、ハーフタイム直前にはイギリスGhazian Choudhry(4番・4.0)が3点を決めチームを勢い付ける。一方のトルコも点数を重ねるが、イギリスの堅い守備に阻まれてしまう。
試合はイギリスがダブルスコアの差をつけ、71ー37で終了。リオパラリンピック3位の強さを見せつけた。

大会は9月2日(土)まで3日間開催される。ベテランと若手が集い、新たな代表チームとなった新生・日本代表と、パラリンピック花形種目である車いすバスケット強豪国・チームとの日々が始まった。この日の収穫を糧に、車いすバスケットボールの魅力を見せつけて欲しい。

(校正・佐々木延江)