ゴールボール, ユースゲーム, 夏季競技 — 2017年12月10日 at 9:43 PM

男子ゴールボール、初試合でイラクに勝利。

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ドバイ2017アジアユースパラ競技大会、ゴールボール、日本選手の試合がはじまった (写真・山下元気)

ドバイ2017アジアユースパラ競技大会、ゴールボール、日本選手の試合がはじまった (写真・山下元気)

ドバイ2017アジアユースパラ競技大会1日目・男子ゴールボールは、競技初日の第4試合、日本VSイラクで午前11時に始まった。

ゴールボールは、パラリンピック視覚障害の競技で、3対3で鈴の入ったボールを相手のゴールめがけて転がすように投球しあう。視覚障害の程度を公平にするためにアイシェードをつけて全く光を感じない状況で行うため、ボールやゴールポスト、床面の音やマーキングを頼りに行うスポーツ。

キャプテンで強化指定選手の金子和也(17歳・埼玉県立特別支援学校塙保己一学園) (写真・山下元気)

キャプテンで強化指定選手の金子和也(17歳・埼玉県立特別支援学校塙保己一学園) (写真・山下元気)

試合は、第1ピリオドで日本が2点を先制。イラクの選手も両者落ち着いた体制での攻防が続いた。
最終的に15−8で日本が勝利、日本チームの初試合ということで応援に来ていた他の競技の選手や日本選手団本部スタッフたちも大いに喜び、たくさんの拍手が送られた。

今回の日本代表は、埼玉県立特別支援学校塙保己一学園キャプテンで強化指定選手の金子和也(17歳)と佐野優人(17歳)の普段から接している二人を中心に、4人の選手が出場。相手のイラクは金子も戦ったことはなく、未知の相手で、キャプテンの金子以外は全員が国際大会初出場だったというが、チームでの声の掛け合いもうまくいき、初の日本代表チームとして大きな一歩を踏み出した。

守り (写真・山下元気)

守り (写真・山下元気)

試合を終えたキャプテン、金子和也は、
「佐野くんが先制点を挙げてくれ、2点めがとれたとき、これは戦えると思いました。僕らの強みは、とにかく、言いたいことを何でも言いあい、コミュニケーションをとっていること。そして、先制攻撃が大事だと考えていたので、今日はそれが実現できました。次は明日、強豪・イランですが、一つ一つ、目の前のやれることをやっていきます」と話してくれた。

先制点を挙げた佐野は、
「今までやってきて、良かった。海外の雰囲気も感じることができて、嬉しい。自分と金子選手のしっかりとしたコミュニケーションが鍵にはなると思うけど、チーム全体もいいペースになって、試合を引っ張れると思う。2020は気にしていないです。まだ経験のないこの大会のみを意識してやっていきます」と今の気持ちを伝えてくれた。

金子は、2014年のJPC(日本パラリンピック委員会)主催で東京都障害者総合スポーツセンターで開催された「選手発掘プロジェクト」で見出された選手で、佐野とともに日本ゴールボール協会の強化指定選手となっている。
ゴールボールは女子チームがロンドンパラリンピックで金メダルを獲得しているが、男子はまだパラリンピックへの出場がない。2020にはこのチームが日本代表となって男子ゴールボールをパラリンピック初出場に導くことが密かに期待されている。

工藤力也ヘッドコーチは、次のように話していた。
「9月に結成したチームで、合宿をしながらここまできました。一瞬、一瞬を大切に、一人が弾いたボールをカバーする。他の国のチームがやっていないチーム作りをやっている。あとから、若い2人を投入しましたが、点も取りたいけど、経験も積ませたいということで、失点もしましたが、強いボールを受け止めたという経験になっています。明日、強豪イラン戦にのぞみますが、ビデオをみて分析、見えない選手に見えるプレーをさせるのがスタッフの役目です」

充実した初戦を戦い終えた、男子ゴールボールチームとスタッフ (写真・山下元気)

充実した初戦を戦い終えた、男子ゴールボールチームとスタッフ (写真・山下元気)

ゴールボール日本代表チームは充実した初戦を戦った。もうすぐスタッフの一人が会場入りし、日本からのカレーの差し入れを作ってくれるのを楽しみにしている。