アイスホッケー、チェコに敗れ準決勝へ届かず。

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試合を終え、応援席に頭を下げる日本代表。

試合を終え、応援席に頭を下げる日本代表。

3月13日、江陵ホッケーセンターでアイスホッケーの日本対チェコ戦が行われた。日本はすでに開会式翌日の10日に韓国、11日にアメリカと対戦し、それぞれ1ー4、0ー10と痛い黒星を喫している。1次リーグ突破のためには負けられない戦いであった。

アイスホッケーは第1ピリオドから第3ピリオドまで、各15分、合計45分で試合が展開される。
第1ピリオドは積極的なプレーが続いた。FW堀江航、安中幹雄が中心に攻めるほか、開始5分にはDF上原大祐がシュートを放つがゴールならず。その後も体当たりのプレーが続く。日本アイスホッケーチームがこれまで築いてきた堅い守備を守りつつ、果敢に攻めた第1ピリオドであった。

第1ピリオドを0ー0で終え、つづく第2ピリオドは開始直後、チェコのDF Pavel KUBESがシュートを放つがセーブにより失点を防ぐ。
しかしその後、上原のペナルティで1人少ない状態となりパワープレーが続くなか、27分、Pavelのシュートで一点を奪われてしまう。1失点のなか迎えた第3ピリオドでは33分、FW Zdenek SAFRANEKのわずかな隙を見たショットで2点目を許してしまう。
その後も巻き返しを図ろうと熊谷が力強いショットを放つもゴールならず。試合終了の20秒前、駄目押しの3点目を入れられ、試合は0ー3で終了。悔しい完敗となった。

試合後のインタビューで、中北監督は
「痛い一戦だった。敗因はミスと先制点が取れていないこと」と振り返る。
エースとして期待されている熊谷に対しても「最初のパラリンピックというのは見えないプレッシャーもある。だが、これはパラリンピアンとして乗り越えなければならない試練。良いところが出せなかった点は真摯に反省しなくてはいけない」と思いを口にした。熊谷自身も「惜しいシーンはあったが、あと一歩及ばなかった。チェコとは何度も戦っているのに、勝利が叶わなかった」と悔しさを滲ませた。

一方、日本から先制点を奪ったチェコのPavelは
「点を取ることができて嬉しい。次のスウェーデン戦に繋げることができて良かった」と、喜びを語ったほか、日本チームに対しては「ルールをしっかりと守るチーム。クリーンなゲームをすることが日本の特徴だと思う」と分析した。

今日のチェコ戦を以って一次リーグが終了。B組の米国、韓国、チェコ、日本のうち準決勝に進むのは米国と韓国で、日本は5位ー8位決定予備戦に進むこととなった。
一次リーグの3試合を通し、日本にはゴール際の精度と意識づけという課題が明らかになった。
キャプテンの須藤悟は
「チャンスはあったが、フィニッシュが上手くいかなかった。手応えはあるだけに悔しい」と、悔しさを滲ませた。
また上原は、
「こぼれ球のポジショニングが甘かった。パックを取りに行くかは意識の問題。選手それぞれが他人ごとから自分ごとにもっと意識する必要がある」と分析した。
明日以降はシュート数を増やすこと、そして、どれだけ先制点を取れるかが大きなポイントとなりそうだ。日本は明日ノルウェーとの一戦に臨む。まずは、一勝を掴み、笑顔で試合を終えてほしい。

試合では球際での激しい攻防が繰り広げられた。

試合では球際での激しい攻防が繰り広げられた。

(校正・佐々木延江)