アジアパラ, 視覚障害柔道, 観戦レポート — 2018年10月9日 at 11:32 AM

石井亜弧、涙の銀。藤本聰は5位~2018アジアパラ・視覚障害者柔道

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関係者の胸で泣く石井亜弧(あゆみ)。「胸を張れ!」と背中を押され、取材に応じた

関係者の胸で泣く石井亜弧(あゆみ)。「胸を張れ!」と背中を押され、取材に応じた

女子52kg級、石井は銀メダル

ミックスゾーンに現れた石井亜弧(三井住友海上あいおい生命保険)は、涙が止まらなかった。
「もう少し、出来るところがあったと思うので……。悔いが残っています」

女子52kg級の決勝で、リオパラリンピック(2016年)代表だった石井は韓国のSONG NAYEONGと対戦。開始1分19秒、背負い技で一本を取られて敗れた。前回の仁川アジアパラに続く銀メダルだが、「金が一番欲しかった」と悔しさを滲ませた。

払い技で仕掛けたものの攻め切れない場面もあったため、今後は体幹トレーニングで力をつけていく予定だ。

自分に自信をつけるために、胸を張るために。2020年に向けて、また1つ1つ勝ちを重ねていく。

「相手の投げ技には警戒していたのに……」と悔やむ石井。「攻めの気持ちを強くする」と顔を上げて誓った

「相手の投げ技には警戒していたのに……」と悔やむ石井。「攻めの気持ちを強くする」と顔を上げて誓った

男子66㎏級、藤本は5位、男子60kg級、平井は銅メダル

6度目のパラリンピックを目指す藤本聰(男子66㎏級/徳島県立徳島視覚支援学校)は、3位決定戦で敗れて5位。「もう無理だった・・・」と顔を歪めていた。

「これが始まり」と前を向いた藤本。11月のW杯でリベンジを誓う

「これが始まり」と前を向いた藤本。11月のW杯でリベンジを誓う

藤本は準決勝でカザフスタンの選手の投げ技に耐えようとして、脇腹を痛めてしまったのだ。痛みに耐えて臨んだモンゴルの選手との3位決定戦では、開始51秒で合わせ技一本を取られた。固め技をかけられる間、抵抗するのもままならなかった。

準決勝での藤本。相手のカザフスタンのTURUMBETOV AZAMAに対しては、「やりにくい相手だと感じた」という 写真・山下元気[/caption]

準決勝での藤本。相手のカザフスタンのTURUMBETOV AZAMAに対しては、「やりにくい相手だと感じた」という 写真・山下元気

「痛みがあるので、3位決定戦では早く一本を取ってしまおうと思ったが、取られてしまった。改めてアジアのレベルは高いと実感した。結果は残念だけれど、強くなるチャンスとポジティブにとらえようと思う。2020年に向けてまた強くなりたい」

藤本聰、43歳。あくなき向上心は、まだまだ続く。

一方、男子60kg級では平井孝明(熊本県立盲学校)が延長戦の末に銅メダルを獲得。
「相手が立ち技が得意なので、寝技で粘りました。来月の世界大会に向けて、相手選手の情報も得られてよかったです」
と息を切らしながら振り返った。

平井。「試合中、”平井コール”がすごく聞こえて、嬉しかったです」

平井孝明。「試合中、”平井コール”がすごく聞こえて、嬉しかったです」

(編集・校正 望月芳子)