デフスポーツ, 取材者の視点, 横浜, 陸上 — 2019年2月6日 at 11:21 PM

聴覚障害の岡部祐介が、横浜市立小学校を訪問

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校庭で児童に実技を指導する岡部祐介

校庭で児童に実技を指導する岡部祐介

昨年10月全国障害者スポーツ大会福井しあわせ元気大会・陸上200メートルで6年連続優勝を果たした聴覚障害の岡部祐介(ライフネット生命)が、1月22日横浜市立鉄小学校(青葉区・森愛子校長)を訪問。小学校4年生の児童27名と一緒に校庭を走った。

念入りなウォームアップ後、自分のペースで走る・50メートル・80メートルの3グループに分かれて競争。最後は体育主任でもある担任も加わり、大いに盛り上がった。一緒に走った児童らは、岡部の走りに「早い!」と驚いていた。

校庭を児童全員と一緒に走った

校庭を児童全員と一緒に走った

教室で児童へ、「私のチャレンジ」を講義

教室で児童へ、「私のチャレンジ」を講義

その後、教室に移り、岡部はプロジェクターと手話を用い、2人の手話通訳者に交互に通訳してもらいながら講義した。一般の小学校に通って辛かったこと、ろう学校に入学して陸上と出会い、先生や両親から「強い気持ちを持ってあきらめないことが大事」と励まされ、苦しい練習に耐えて大会で優勝し、陸上が楽しくなったことなどを話した。

ピストルの音が聞こえない岡部から「どのようにスタートをしているか?」とクイズが出され、児童たちは日本に一つしかないスタートランプ(発光することによってスタートを知らせる機器)やデフリンピックについて学んだ。

最後に岡部は、「夢を持ち、あきらめずチャレンジすることが大事」と語った。

児童と給食を共にした

児童と給食を共にした

講義後は児童らと一緒に給食をとり、口を大きく開けて話す児童の言葉を読みながら、さらにコミュニケーションをはかった。

岡部は1月25日に、平成30年度横浜スポーツ表彰で優秀選手賞を受賞した。
昨年、福井しあわせ元気大会で100メートルの競技中に右足の肉離れを起こしたが、順調に回復。11月に行われる第9回アジア太平洋ろう者競技大会のための6月の選考会に向けて、トレーニングに励んでいる。

岡部祐介(おかべ ゆうすけ) プロフィール
年齢: 31歳(2019年1月現在)
出身地: 秋田
所属: ライフネット生命
障害: 聴覚障害
競技: 陸上(400メートル、200メートル)
主な成績: 2017年 サムスンデフリンピック 4x400メートルリレー 5位入賞
2018年 ジャパンパラ陸上競技大会 400メートル優勝
全国障害者スポーツ大会 福井しあわせ元気大会 200メートル優勝
趣味: カフェめぐり、海釣り

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(編集・校正 望月芳子)