世界選手権へ2ヶ月、パラへ1年2ヶ月。地域と世界が見える1日。幅ひろい顔ぶれによる関東ブロック大会が行われた

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東京パラリンピックまで422日となる6月30日(日)、千葉国際水泳場(習志野市)で第33回関東身体障がい者水泳選手権大会が開催され、日本国籍を持つパラ・スイマーのうち関東ブロックの選手を中心に238名が参加、71個の大会新記録が更新された。コースは例年どおり短水路(25メートル)で、脚を使う選手にとってはターンが多くなるため推進力が増して記録を出しやすい。

200m自由形を泳ぐ由井真緒里(S5・群馬県立前橋西高等学校)大会新記録を更新した。 写真・秋冨哲生

地域ブロック大会とは、もっともローカルで、身近なパラリンピックへの公式大会。パラリンピックを目標に水泳競技を始める人の最初の一歩の大会だが、東京パラ開催都市(東京、千葉、埼玉、静岡)を含む関東ブロックだけあって、パラへまっしぐらのトップスイマー、東京を視野に捉えようとする若いアスリート、かつてのパラリンピック・メダリスト、別のブロックからのスイマーやトライアスリートなど幅広い顔ぶれで賑わっていた。

由井真緒里、200mS5のレース後 写真・佐々木延江

由井真緒里(群馬県立前橋西高等学校)もその一人。パラ種目の200m自由型で3分11秒16の大会新記録を更新した。
小学校6年から水泳を始め、15歳でアジアユースパラ(ドバイ2017)にも出場。今年5月、シンガポールでのクラス分けでS6からS5にクラスが変わリ、競技により有利な状況を得た。
「次は兵庫で開催される健常者の大会にパラ強化指定選手として出場します」と話していた。着実に経験とチャンスを積み重ねて前進している。

3月の記録会から3ヶ月。パラリンピックを1年2ヶ月後に控えたパラスイマーたちそれぞれの世界を見据えた闘いが始まっている。9月の世界選手権(ロンドン)へ出場する日本代表選手、そこへの代表権を逃しつつしっかり前をむこうとする選手。さらに、未知の世界へと全力で挑戦する選手たちがいた。
立場によっての位置付けが異なるブロック大会だが、いずれも、パラリンピックを目標にするアスリートにとっては一つ一つのレースが貴重な機会となっているようだった。

<参考>
関東身体障がい者水泳連盟
http://www.kanto-sfd.com/

→次のページで「フォトギャラリー:大会の様子、選手の顔ぶれ」

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