車いすバスケ男子日本代表、オーストラリアに悔しい一敗も手応え~三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019 2日目~

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大会2日目の30日に行われた日本対オーストラリア戦 写真・内田和稔

車いすバスケットボールの国際大会、三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019が、8月29日から東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されている。大会2日目の30日は日本対オーストラリア戦が行われ、60−77でオーストラリアが勝利した。

三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019への参加は、日本、世界選手権3位のオーストラリア、同4位のイラン、さらに6月のアジアドリームカップで接戦を繰り広げた韓国の4ヵ国。来年に迫る東京パラリンピックの会場を舞台に、世界トップレベルのプレーを繰り広げている。

日本にとって重要な一戦と位置づけられていたオーストラリア戦。第1ピリオドでは、16−21とオーストラリアが5点リードし、日本は追う立場となった。つづく第2ピリオドで点差がわずかに広がり、29−35の6点差で前半を折り返した。その後も差は縮まらず、第3ピリオドを8点差で終えると、最終ピリオドでは、17点差の60−77で試合を終えた。

及川晋平ヘッドコーチは試合後、「常に上位にいるチームなので、やはり我々のやりたいようにはさせてくれなかった。決めきる力やスリーポイントの精度、得点力での差かなと思います」と語った。得点が伸び悩んだ点については、「上手く守られてしまったという感じですね。相手のディフェンスが強かった。やればやるほど、昨年大会のように2連勝なんて甘いものじゃないなと感じました」とオーストラリアの堅い守備を振り返る。

13番藤本怜央(宮城MAX 4.5) 写真・内田和稔

一方で、東京パラリンピック1年前の対戦には収穫も多かった。現在世界3位のオーストラリア戦の先に日本が目指すのは、パラリンピック本番での金メダルだ。

得点源のエース・藤本怜央は、「今まで世界のチームは身体のサイズで日本に勝ち続けていたので、オーストラリアが僕らのオフェンスとディフェンスにリアクションしたというのが手応え。僕らの強みは、連携と切り替えとトランジション(堅い守備からの速攻)。これで勝っていくんだというのがわかった。このやり方を40分間つづけることが金メダルへの近道」と手応えを語った。

この日も7000人を超える観客が来場し、近隣の小中学生を中心としたバルーンスティックの応援や歓声が響き渡った。会場の雰囲気について藤本は、「これだけ多くの声援の中でプレーして、普段の(選手同士の)声の大きさじゃ全然相手に届かないという、リハーサルも兼ねて戦えたのはよかった。僕らにとっては、苦しい時もリズムがいい時も、大きな声援の中でやるのはエネルギーになる。1年前に同じ会場でできたことは良かったです」と振り返った。

三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019は9月1日まで。明日31日、日本は決勝進出をかけてイランと戦う。

(編集・校正 望月芳子)

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