関連カテゴリ: ジャパンパラ水泳, ブラインドスポーツ, 取材者の視点, 東京パラムーブメント, 横浜, 水泳 — 公開: 2019年9月22日 at 6:53 PM — 更新: 2019年9月24日 at 7:14 AM

辻内彩野、「感謝のお辞儀」で日本新! ~2019ジャパンパラ水泳競技大会・DAY2~

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21日に開幕した日本最高峰の大会、「2019ジャパンパラ水泳競技大会」(横浜国際プール)。

2日目の22日は、今月ロンドンで行われた世界選手権で銅メダルを獲得した辻内彩野(S13・視覚障害クラス/三菱商事)が女子200m個人メドレーに登場。2分33秒27の日本新記録を更新した。

200m個人メドレー予選の辻内。「背泳ぎだけよりも個人メドレーのほうが、周りを見られる時間が多いので泳ぎやすい」 写真・山下元気

2年前にパラ水泳に転向してから、国内で個人メドレーに出場するのは2回目。予選で2分41秒30の大会新記録を出すと、決勝では8秒タイムを縮めた。同じレースで2分31秒82のタイムを出した中東郁葉(S15/聴覚障害クラス・JDSA)との一騎打ちだった。

「ロンドンからの時差ボケがまだ直らない中、日本新を出せたことはよかった。いつも海外の大会でも同じ視覚障害クラスの選手と泳ぐことが多いが、きょうは(比較的速い選手の多い)聴覚障害クラスと同じだったので、ついていけばタイムが出ると思いました」と振り返った。

「大好きな巨人が昨日優勝したので、テンションMAXです。夢は巨人戦の始球式!」 写真・久下真以子

ルーティンはレース時の「お辞儀」。感謝の心を忘れず上を目指す

レース前、スタート台に上がる前にプールに向かってお辞儀をする辻内 写真・久下真以子

辻内がレースでルーティンにしている「お辞儀」。これには意味があるようだ。

「選手コースに所属していた小さい頃から、レース前後でのお辞儀をしていました。地元の東京・東部地区では、プールに入るときにお辞儀をする慣習があったんです。水泳の試合でも”礼に始まり礼に終わる”という日本人ならではの心を大事にしたい。特に大きな大会ではたくさんの人のサポートや運営によって支えられているので、感謝の気持ちを持って泳いでいます」

世界選手権では100m平泳ぎで銅メダルを獲得するなど、日本のパラ水泳で頭角を現しつつある期待の若手。

感謝を胸に、2020年東京パラリンピックでの金メダルを目指す。

(校正 望月芳子)

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