日本・鈴木猛史、森井大輝がワン・ツー・フィニッシュ! IPCアルペン最終日・スラローム

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金メダルを獲得した、鈴木猛史のスラローム 写真:堀切功

金メダルを獲得した、鈴木猛史のスラローム 写真:堀切功

 パノラマ(カナダ)で開催されているIPCアルペンスキー世界選手権も、3月9日(現地時間)、いよいよ最終日を迎えた。この現地レポートも、これが最終号となる。この日の種目はスラローム(回転)。これまでの種目とは異なるコースが用意され、しかも、それが、超ハードな雪質と長い急斜面とを併せ持つ非常に難度の高いものとなっていた。わずかなミスが、命とりになる。厳しいスラロームの幕開けとなった。

 1本目から、予想どおり途中棄権者が続出。そんな中で、女子シッティングの村岡桃佳は難しい急斜面を乗り切って4位。また、男子シッティングでは、今大会ですでにふたつのメダルを獲得している森井大輝が2位につけた。そして、圧巻だったのが、ソチ・パラリンピックでのこの種目の金メダリスト、鈴木猛史。他の選手が苦しむ急斜面を、ただひとり攻撃的に滑りきり、堂々のトップに立った。

 2本目も鈴木は失敗を恐れずに実力を出し切り、金メダルを獲得。森井も2位を守り、日本チームのワン・ツー・フィニッシュを完成させた!

銀メダルを獲得した森井大輝のスラローム 写真:堀切功

銀メダルを獲得した森井大輝のスラローム 写真:堀切功

 ワン・ツーを決めた2人のコメント

鈴木猛史
「今日のレースは、コースが氷に近いコンディションで、朝からすごく緊張していました。スタッフの方が一所懸命にスキー板を仕上げてくれたおかけで、なんとか自分の滑りができたと感じています。2本目は、2位以下とのタイム差に余裕があったことはわかっていましたが、だからといって守りの滑りをしてしまうと、自分の悪いクセでどんどん順位を落としてしまうことが過去にもあったので、攻める気持ちだけは忘れずにいこうと決めてスタートを切りました」

森井大輝
「すごく硬いバーンの状況の中で、こうやって日本チームが1位2位をとれたことで、自分たちの技術はまだまだ世界に通用するということを確認できました。今回の大会で成績があまり振るわなかったこともあって、自分たちの技術はひょっとしたら世界から遅れているのではないかという不安もあったのですが、今日のレースでそれを払拭できて、とても良い終わり方ができたと思っています。でも、僕たちはまだまだもっと速くなれると思うので、そのために必要なことをこれから徹底的に追及していきたいと思います」

【競技結果】

《女子シッティング》
4位 村岡桃佳(正智深谷高等学校) +18.25秒
《男子スタンディング》
10位 小池岳太(JTBコミュニケーションズ) +18.08秒
1本目途中棄権 三澤 拓(キッセイ薬品工業)
1本目失格 東海将彦(エイベックス・グループ・ホールディングス)
《男子シッティング》
1位 鈴木猛史(駿河台大学)
2位 森井大輝(トヨタ自動車) +5.74秒
1本目途中棄権 狩野 亮(マルハン)
2本目途中棄権 夏目堅司(ジャパンライフ)

【今大会の獲得メダル】
ダウンヒル(滑降)
 銀・村岡桃佳
 銅・森井大輝
ジャイアントスラローム(大回転)
 銅・村岡桃佳
 銅・森井大輝
スラローム(回転)
 金・鈴木猛史
 銅・森井大輝

★IPCアルペンスキー世界選手権のデイレポートは現地からの公式レポートをもとに作成しています。