堀潤さんと一緒に、木村潤平にインタビュー! in アマノスタジオ

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インタビューの様子
インタビューの様子

横浜を代表する写真家・森日出夫さんの仕事場「アマノスタジオ(馬車道)」で、5月10日「横浜パラトライアスロン」を知り、知らせるための「ritomo コドモカメラマン取材ワークショップ」が行われ、17名の参加者(子供、保護者、ジャーナリズムを学ぶ大学生ら)が集まった。パラスポーツへのより深い理解と、横浜市民としての愛着を育てることを目標に、NPO法人パラフォトが主催、港北ふるさとテレビ局などで市民メディアとして活動するクリエータが協力して開催された。

取材対象は、5月26日に開催される世界最高峰のパラトライアスロン世界選手権に出場する木村潤平選手(ABCキュービック)。木村選手は、アテネ、北京、ロンドンと3つのパラリンピックに水泳日本代表選手として出場。水泳では数々の国際大会を経験する代表歴13年のベテランアスリート。2013年からトライアスロンに挑戦し、来年のリオパラリンピックでは、水泳とトライアスロンの2競技の代表を目指して取り組んでいる。

参加者の作戦会議の様子をモニターを通じて聞き入る木村潤平選手

この日の朝、参加する子供たちは「宿題1:木村潤平さんの写真を見て感じたこと」「宿題2:木村さんへのしつもん」を提出、初めて会う木村選手、取材体験、撮影体験にドキドキしながらやってきた。

「取材の時に大事なことは、ひとつの質問に対して『なぜ?』『どうして?』と掘り下げて行くこと。皆さん、芋掘りにいくでしょう?お芋を掘っていて、根っこが見えてきたとき、さらに深く掘って、根っこの下のほうから取り出そうとしますよね? 例えば、木村選手が『普通にします』と言ったとき、どうしますか?『ああ、普通にするんですね!』じゃなくて、ちょっと待って下さい!『なぜ、普通にというか、木村選手の普通ってどんなことですか?』というふうに、より深く掘り下げて聞いていくことが大事なんです!」
この日、ファシリテーターを努めたのは、数々の人を取材した経験のある横浜育ちのジャーナリスト堀潤さん(NPO法人「bitNews」代表)。昨年からパラフォトとソチパラリンピック選手を取材したり、横浜パラトライアスロン情報番組「パラトラトーク」にも出演、パラスポーツ取材にも取り組んでいる。

みんなの様子をみながら、ところどころアドバイスに入る堀さん

クループに別れて、堀さんから教えてもらったやり方を参考にそれぞれが作戦会議。その様子は、モニターで見る木村選手のいる部屋に伝えられる。いよいよ、グループごとに写真スタジオで取材。参加者は3〜4人の5つのグループに別れて、15分ずつスタジオに入った。どこまで木村選手に迫れるのか?

インタビューの様子
インタビューの様子

参加者の一人として、3人の子供の方を集めて参加してくださった野島弘さんは、元パラリンピック・チェアスキーヤー。日本代表で活躍、有力選手の兄貴分としてチームを率いて来た経験のある野島さんからは「失敗してヘコむ時があると思うけど、木村選手はどう立ち直りますか。例えば、ロンドンパラリンピックのレースで失敗したときはどうでしたか?」など、選手の気持ちに迫る興味深い質問。木村選手は「結構ヘコみましたね!!結構立ち直ったのここ最近です!」と白状する場面もあった。

野島さん、代表時代を思い出しながら質問?
野島さん、代表時代を思い出しながら質問?

17人全員がいくつか質問し、参加者も選手も真剣に自分と相手を見つめた。
こどもの参加者からの感想は「木村選手にインタビューできたことが印象にのこった」「質問の答え方がおもしろかった」「インタビューはきんちょうしたけど、楽しかった」や、「質問がなくなって、壁がまっしろなので、頭も真っ白になりました」など、本物の選手を目の前にそれぞれユニークな取材体験ができたようだ。

ワークショップに参加した人で記念撮影
ワークショップに参加した人で記念撮影

木村潤平選手を囲んで、堀潤さんと一緒にインタビューするワークショップは無事に終了した。参加者のうち7人が、週末に行われる横浜パラトライアスロンを観戦に行くと言ってくれた。

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