パラフォトニュース
記事掲載日:2004/02/02

日本チーム、金メダル2個&銅メダル1個の大活躍

photo今日(2月1日)は日本チームにとって、すばらしい一日となったことを、まずご報告いたします。金メダル2個、銅メダル1個の大活躍に、表彰式はおおいに盛り上がりました。

女子LW10+LW11+LW12クラスで大日方邦子選手(LW12/2)が、そして男子LW3+LW5/7+LW9クラスで東海将彦選手(LW3/2)が、それぞれ優勝。さらに、男子LW10クラスでも長谷川順一選手が3位に入り、銅メダルを獲得しま
した。

今日の競技は、スーパーG。ダウンヒルに迫るスピードと、ジャイアントスラロームと同様のターンテクニックが要求される種目です。日本選手の一番手としてスタートした大日方選手は、スピードに乗った切れ味の良いターンを連続させながら、コースを駆け抜けていきました。結果は、実測タイムで7秒以上もの差を2位以下につけての圧勝。ダウンヒル転倒の鬱憤を晴らすかのような、すばらしい快走でした。なお、昨日のダウンヒルで銀メダルを獲得した青木辰子(LW10)選手は、残念ながら終盤で途中棄権。前半を快調に飛ばし、日本のワンツー・フィニッシュも充分にねらえただけに、惜しまれる失敗でした。(写真:大日方選手の滑り)

photoまた男子も、長谷川選手が先陣を切って3位に入賞。遠征の疲れもあってか、まだ実力をすべて出し切れてはいないものの、それでも確実にメダル圏内に入ってくるあたりはさすがです。表彰式での弾けぶりから察するに、このメダル獲得で一気に疲労も吹き飛んだのではないでしょうか。(写真:長谷川選手の滑り)

photo東海選手も、かなり疲労が蓄積している様子で、昨日のダウンヒルでの転倒もその表われといえるものでした。今日のレースは、言うことを聞かない脚をよく抑えてゴールまで到達。ソルトレイク・パラリンピック四冠王のゲルト・シェーンフェルダー(LW5/7)ら強豪を抑え、表彰台の頂点に立ちました。

明日は、レースのない予備日。日本チームは、ジャイアントスラロームのトレーニングをする選手と、休養をとる選手に分かれる模様です。そして明後日、男子ジャイアントスラロームから大会後半戦がスタートとなります。日本チームのさらなる快進撃に期待してください。(写真:東海選手の滑り)

photo大日方選手のコメント
「急斜面は、ちょっと失敗したり危うかったりしたんですけれど、とにかく積極的に、自分の滑りをしようということを心がけました。緩斜面のスピードはかなり乗っていたと思います。危ないなと思ったところはあったけれど、気持ちよく滑れました。(ゴールしたときに)けっこうスピードに乗っていたから、表彰台には立てるかなという気はしたけれど、急斜面の失敗があったから、金には届かなかったかなという感じでした。ただ、後半は満足できる滑りだったので、ハッピーな気持ちでゴールできました。(一番とわかったときは)すごくうれしかったけれど、青木選手とワンツー・フィニッシュできなかったのが残念です」

写真:表彰台の大日方選手<中央>

photo東海選手のコメント
「今日はけっこう脚がいっぱいいっぱいだったんですけれど、なんとか耐えてゴールまで来れてよかったです。中盤の急斜面のところでラインがあふれたりしましたが、後半でタイミングが合ってきたので、うまくいけば1番か2番にいけるかなと思いました。今日は脚の具合が悪かったので、落とされないように高めのラインをねらうことを考えて滑りました。シェーンフェルダー選手に勝てたのが最高でした」




写真:金メダルを手にする東海選手

photo長谷川選手のコメント
「ダウンヒルの公式トレーニング、レース本番と転んでいたから、高速系にちょっとビビリが入っていたけれど、前へ前へ、それだけを考えて滑りました。疲れがピークに達していますが、それは自分のコンディショニングの失敗ですから、誰も責められません。でも、これでもう大丈夫! バンバンいきますよ」




写真:表彰台の長谷川選手



【堀切】

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