どらや記
取材チームによる日記的編集後記です。
2009年9月11日
たったひとりでも
| ゴールで待っていたチームドクターも一緒に |
1位の札を胸にかけて、満足そうな笑顔のこの選手、T36/42クラス・女子100メートルに出場した、香港代表のチャン・ユトウ選手です。勝利の笑み、とキャプションをつけたいところですが、実はこのレース、2名がエントリーしていましたが、あとの1人が姿を見せず、たったひとりでのレースとなりました。
追うものも追われるものもいない中、チャン選手はひとりで100メートルを走りぬき、まばらな拍手に送られて、控えスペースに戻ってきました。しばらく肩で息をしながら、荒い呼吸を整えていましたが、そうしているうちに、笑みが顔に浮かびました。そして、嬉しくて仕方がない、というように、声を挙げて笑いはじめました。競う相手のいないレースでしたが、得心の走りが出来た喜びだったのかもしれません。
あんまりいい笑顔をしているので、写真を撮らせてもらいました。順位札は1人中の1番目ではありますが、彼女にとって、正真正銘の一番だったに違いありません。
(真下阿紀)


