[English Information]
Paraphoto / 特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会
トリノ パラリンピック
閉幕しました
(トリノ現地時間)
トリノ2006特集
日本選手メダル速報
金銀銅
252
合計 9 個
増える写真展

とりのっ記

取材チームによる旅日記です。

2006年03月23日


大会終わって

正直言って私はスポーツにはあまり関心が無かった。もしパラリンピックではなくオリンピックの取材者を募集していたとしたら参加しようとは思わなかったろう。
 
私の関心は、障害を持った人々がそのハンデをものともせず、何かに打ち込み人生を豊かにして行くその姿にある。
今回初めてパラリンピックを目の当たりにしてまず感じたのは、月並みな言い方だが、選手達が障害を持っているという事実を少しも感じないという事だ。
世の中には”障害者”がスポーツをやるという事に何となく気まずいような感覚を持ってしまう人たちがいるが、このような人たちにこそともかく競技を見てほしいと思う。
例えば、アルペン競技でメダルを取ったシルビア・パレンテという視覚障害クラスの女性スキーヤーが、恋人であるガイドスキーヤーのロレンツォ氏と猛烈な早さで滑り降りてくるその姿。ゴーグルに猫の目をデザインした彼女の姿はまるでアニメーションのヒロインのようだ。
アイススレッジホッケーの”格闘技”とも言える一面、普通のアイスホッケーを見るよりも熱くなってしまう。
 
ローマの私の周辺でパラリンピックを見たという友人はほとんどいなかった。テレビでは開会式の模様さえ途中までしか放映されなかったそうだ。
スポーツニュースなどではどの程度競技の様子が流れたのだろう?(日本のテレビではどの程度放送されたのだろう?)
私が興奮して競技の事を話すと皆興味を持ち、見たいというが、もうトリノパラリンピックは終わってしまったのだ。冬季の大会というのがよけいに関心を低くしてしまったのかもしれないが残念な事だ。とにかく私は彼らに写真を見せる事にした。パラフォトの価値はここにもある。
 
それにしてもトリノパラリンピック組織委員会内部での情報伝達の悪さには泣かされた。言う事が人によって違うのはイタリアでは当たり前の事だとしても、大事な情報は、それを担当している人に直接聞かない限り他の人に聞いても無駄だし、たらい回しにされるのが落ちなので、(しかし誰がその情報を持っているのかどうすれば分かるというのだろう)メインプレスセンターに行ったとしても確実な情報がもらえるかどうか当てにならないのだ。そして、ほとんどの事を直前になるまで分からないという・・・そして、直前になると全く事情が変わっている。これがイタリアという国だ。
 
それはさておき、ヴォランティアの人たちの暖かさは特筆すべきものがあると思う。困っている人を見ると何かと世話を焼いてくれるし、選手を我が子のように応援し、励ます年配のヴォランティアの人たちもたくさんいた。センター内にいる人々の対応の悪さにたいする不満を吹き消してしまうこの親切さ。これがイタリアという国の良い面だ。
 
楽しくもあり、大変な思いをする事もあった約2週間。私はパラフォトに参加させて頂き本当に感謝している。選手、ヴォランティア、そしてパラフォトメンバーの方々の、真剣で、満足感に満ちた顔、顔、これからも思い出す度に私に勇気を与えてくれる事だろう。
皆さん、ありがとうございました!

金メダルに輝いたシルビア・パレンテ選手とガイドスキーヤーの労をねぎらうティツィアーナ・ナージ氏
金メダルに輝いたシルビア・パレンテ選手とガイドスキーヤーの労をねぎらうティツィアーナ・ナージ氏
アルペン会場で、記念撮影のために集まってくるヴォランティアの人々
アルペン会場で、記念撮影のために集まってくるヴォランティアの人々
グループ撮影も和気あいあい
グループ撮影も和気あいあい

(山口ミカ)

2006年3月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最近のとりのっ記