2月16日、「ジャパラ」の競技1日目はクラシカル走法のレースが行われた。2.5kmのコースをスタンディングは4周、シットは2周してタイムを競う。今回日本代表チームはワールドカップから体調を崩していたB2の小林深雪が風邪で入院中。また、LW10の長田弘幸、LW11の久保田とし子の両シットスキー選手もソルトレーク入りに備えて欠場。結局代表チームは選手5人+ガイド3人のみの出場となった。
「ジャパラ」は日本では最高ランクの大会だ。しかし90名が参加するアルペンに比べると、この日のクロスカントリーの参加選手は17名とまだまだ少ない。ワールドカップの激戦から2週間前に帰ってきたばかりの選手たちには、この大会は「勝って当然」であり、ソルトレークに向けての最終調整という意味合いが強い。レース前の練習タイムも、選手たちはリラックスした様子だった。
B1、B2クラス(合同)
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順位
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選手
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クラス
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%計算後タイム
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1
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小林 稔 ガイド・大平紀夫
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B1
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29:55.2
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2
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高橋 正充 ガイド・小泉洋美
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B1
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32:54.7
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3
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加藤 弘 ガイド・荒井幸治
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B2
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35:44.9
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フランスのワールドカップで岩に激突して顔を負傷したB1の小林稔は一位で復活を飾った。前歯3本を失い、目の下を4針縫ったという傷跡がまだくっきりと残っているが、終始落ち着いた様子で、不安を感じさせない。「フランスでは自分がフラフラしてガイドの指示に従えなかった。今回はペース配合を考え、自分と相談しながら走った。」という彼だが、29分55秒2と、30分を切る好タイムをマークした。
レース前、「ワールドカップの疲れがまだとれていない。」と話していたB1の高橋正充とガイド・小泉洋美。「ハイッハイッ遅い遅い!転んでも痛くないんだからもっと漕いで!」と小泉が檄を飛ばすと、高橋も負けじとスピードを上げ、2位でゴール。一年前、高橋と組んだときは「年齢差に戸惑った」という小泉だが、コンビネーションはばっちりだった。
レース後、「ソルトレークでの課題はホールディングゾーン」と語る。ホールディングゾーンでは、高橋が小泉のストックを掴んで、体重を預けて二人同時に一気に滑り降りる。「ホールディングをしても進んでいないときがある」と言うように、高橋・小泉はここを苦手としている。今回はコースが標高差39メートルと滑らかなためホールディングゾーンはなかったが、ソルトレークの激しい起伏が二人の勝負の分かれ目になりそうだ。
LW6/8クラス
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順位
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選手
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%計算後タイム
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1
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新田佳宏
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0:28:45.8
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2
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伝田寛
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0:31:27.6
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3
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渡辺健治
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1:23:13.2
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一番リラックスして見えたのはLW6/8の新田佳浩だ。レース前もこちらに気軽にあいさつをしてくれる。「昨日は近くの知り合いの家に泊まって、9時間ぐらい寝た。」という。目標をたずねると、「順位は気にしない。今日の天気のように、自分が気分よく滑れればよい。」と笑顔で答えた。
レースになると表情が変わった。課題としていた1周目での出遅れもなく、安定した滑りを見せる。クラシカルを得意としている彼は、私が見ていても他の選手よりスピードが出ているのが分かる。前走の伝田をはじめ、他のクラスの選手も次々と抜き去って、28分45秒8で1位。このクラスで30秒を切ったのは彼だけだった。
試合後、記者に囲まれて質問を受けるが、「ワールドカップから比べてトレーニング不足で体力が落ちている。自分ではペースを抑えているつもりでも今日は粘れなかった。」と、試合前とは打って変わって厳しい自己評価を下す。それは普段の陽気な大学生ではなく、日頃からランニングやウェイトトレーニングを欠かさないアスリートとしての顔だった。
ソルトレークのことを聞くと、「1位は難しいが、目標はメダル。やってみないと分からないけど。」照れながら笑う彼は、また普通の大学生の顔に戻っていた。
2位の伝田寛は「今日はタイムレース的な気持ちで臨んだ。自分の気持ち、バイオリズムを考えると、まだまだこれからという感じ」と勝敗にはこだわらない。フリー走法を得意としているため、明日のレースが本領発揮となりそうだ。「ソルトレークでは、3月8日のバイアスロンに照準を合わせている。」と、力強く語った。
LW10クラス(シットスキー)
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順位
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選手
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%計算後タイム
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1
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深沢春二
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16:45.2
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2
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野澤英二
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17:06.5
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この日は代表チームからは深沢春二のみが参加。ワールドカップから約2週間ぶりにスキーに乗る。「まだ疲れが残っている」と話していたが、前走の野澤を抜いて1位となった。
試合後、荒井秀樹監督に話を聞くと、「みんな順調な仕上がりを見せている。細かいフォームはもう完成しているので、あとは今までの練習の疲れをとり、本番で100%の力を出して欲しい。」と、今回の結果に満足していた。
選手たちは2月25日にソルトレーク入りする。現地では4日から練習が始まる。8日から始まる本番までに、選手たちはコースに慣れなければいけない。特に、ブラインドの選手はコースを記憶し、コーナーや起伏をイメージできるようにすることが必要だ。練習から勝負は始まっているのである。
ソルトレーク前最後の試合は、明日のフリー走法を残すのみとなった。選手たちの気持ちは、既にソルトレークに向いて高まっている。人生を賭けた4年間の戦いは、いよいよクライマックスへ向けて動き出した。
小泉 耕平
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