| To: Frends_ml From: nobue sasaki <sasaki@paraphoto.com> Date: wed, 16 mar 2002 00:15:50 Subject: ユタのダウンタウンのカフェで。 わたしたちは、明日の早朝この国を離れる。その前に、日本でイベントや、渡航のためにお世話になった方々への土産物を買いに編集の相棒と二人、ダウンタウンを訪れた。 手早く買い物を終えて、ファミリーレストランではないお店でブランチをし、今、「コーヒー・カプチーノ」と看板のあるとりあえずの専門店で、少しゆっくりとした時間を過ごしている。(Eセンターのあるウエストバレーにはファミリーレストランしかないのだった。) 西部風とヨーロッパ風の入り交じった、しかし現代的なお店。スターバックスコーヒーが単独でやっているような感じ。店内の客は私たちの他に一組のみだが、テイクアウトのお客もあり、途切れることはない。 ストリートに面した大きな窓ガラスからは、降り始めた雪が見える。 変な話だけど、こんな離れた国の見知らない街へきて、ようやく一息ついた気がした。 やっぱり、街の方が肌に合うらしい。広くて、人があまりいないところがいい。 パラフォト・シドニープロジェクトからこれまで、本業のデザインとパラフォトの両立、とくに、昨年の11月のパラフォト展からは休む暇がなかった。ソルトレークに来てからも、ホテルとメインメディアセンターとの往復の日々で、移動距離もほとんど横浜と同じ。ただ空が広く、雪景色の山々が見え、きゅっと引き締まる寒さとほんの少し、緊張感があるだけ。 ほんの20分くらい。ゆっくりした時間の中でのカプチーノ。これも、普段行くスターバックスに近い味。 これまでの事がずいぶん昔まで、ふう〜っとオーバーラップしてきた。そして、現実もしだいにキャリブレーションされていく感じ。 店に置いてあった新聞には、昨日のスレッジ、アメリカ優勝の記事が、一面のトップになっていた。 今回のコラムのなかで、日本試合を中心に観戦し、勝っても負けてもそのがんばりや、エピソードと伝えようとする日本のメディアの方法に、視野の狭さが指摘された・・。 でもわたしは、それも日本人らしさなのだと思う。視野は広い方がいいと思うけれど。 メダルを取れなくても、5位、6位、7位でも、どこかしらそのプレーの良さを見つけて前へ向かおうとする心を引きだそうとする。それは、茶道や華道で言うところの「見立て」の文化と一緒なのだと思う。日本人の楽しみ方の一つにあるのだと。それによってスポーツを楽しむためのキャパシティが広がるなら、おおいにそうすればよいと思う。そこで過大評価せず、過小評価せず、キチンとしたドラマを受け止めることが大事なのだろう。パラフォト的には、それを本当に楽しんで伝えることができるかどうか、ということだと思う。つまらない試合まで同じように「健闘した」と言うようなのは、やはりダメなんだろうな。 今回、スレッジの試合をみて、確かに全般的な技術で他国にかなわないとしても、全く話にならないわけではなかった。 一つひとつの試合を着実に布石として残している。だから、ファンも、心を一つにできる。自分たちを負かした国、チーム同士の試合を楽しんで観ることができたと思う。 さて、今日は閉会式です。 佐々木 延江●www.paraphoto.org 〜Days〜 ・この手紙に返事を書く→ Back ![]()
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