To: Frends_ml
From: nobue sasaki <sasaki@paraphoto.com>
Date: wed, 17 mar 2002 00:03:34
Subject:ソルトレークを終わる:2 江川選手へ



ソルトレークから帰ってきました。
早いといわれつつ、3日前くらいからアタマはまとめ込みに入っていたました。
江川さんにいわれたように、わたしはソルトレークをキチンとみて来れたのか?
そんなことを考えながら、横浜の実家でこれを書いています。

今回、このメールによるコラムを思いついたのは、みんなにメールを書きながら、
江川さんをはじめとする、長野からソルトレークまでの想いをひとつにしてきた
アルペンの選手の方々に、ご報告したいと思ったからなのですが、アルペンの話題は少なくなってしまいました。
編集という立場で毎日ホームページを制作するのがわたしの役目でしたので、
メインメディアセンター近くで行われたスレッジの試合は、日本の試合だけでなく、
いくつか良いものを観てきたと思っていますが・・・。

スレッジも、クロカンも、長野パラリンピックに向かってできたナショナルチームの流れですから、ソルトレークが2回目ということになり、数字的には地味な結果ではありましたが、それぞれに良い内容だったと思います。

パラフォトで、ノルディックのチームを取材していたのは、大学生3人チーム(NHKにも取材されました)です。
荒井監督にお世話になり、選手とも親しくなっていく中で、ノルディックチームの取材をし、
ソルトレークも終わりに近づいてきたとき、今後のチーム作りについて、
監督から課題や方向性についても聞くことができました。
長野・ソルトレークとやってきて、今後のチームをどうしていくのか? 
ということが心配でした。
どんなスポーツも、それが文化として根付いている国は強いです。あるいは、選手本人に、あそびの延長として競技を捉えることができることができているかどうか、だと思います。
新田選手のような5歳の時からやっているクロカン青年だと、クロカンへのこだわりは、パラリンピックが頂点と言うより一つひとつの大会で自分の戦いができるのだと思います。そうした選手が大事と思いますし、これからの日本の環境作りの課題と思います。荒井監督は、ジャパラに向けて、新たなチームづくりをしていくのだということです。

スレッジは、にわかにわたしの興味として湧いてきましたが、
なかなかスレッジを見に行くことができないので、
横浜にもチームができないかなあ・・・なんて思っています。
もし、バスケットなどの選手を中心に、横浜ラポールや神奈川スケートリンク(できるのかな?やってもらう?)を拠点とするスレッジのクラブチームが出来たら、夏・冬で取材にいけるのになあ・・。
単に応援に行きたいだけなのですけれども・・。 
というのも、今回、パラフォトの編集スタッフで、北海道ベアーズのサポータでもあった荒川さんを観ていて一喜一憂、とても楽しそうだったからなんです。
アイススレッジホッケーという競技をここで初めて楽しみ、チームの競技と言うことも含めて、アルペンに負けない楽しさがあると思いました。

アルペンは日本でも競技歴が長いだけあり
パラでも独特の雰囲気でメディアの関心は高い競技でした。
日本が誇るチェアスキーも注目が高かったです。
競技性も厳しさがあるだけに、日本の障害者スポーツをめぐる「環境の障害」の縮図がここにあると思います。
日本では、ウインタースポーツは全般的に練習場が限られていますし、ターゲットとなる国に強化選手を送り出し、通年で練習させるなどということは、ありませんでした。

長野が終わってからのソルトレークに向けての対応は、関連組織だけでなく、注目するメディアの熱の冷め方も同罪かもしれません。
アルペンに関心の高いメディアがり上げるといっても、障害者スポーツだけを特に専門に取り扱うというところはありませんし、それはそれで良いのだと思いますが、それでメディアまでもが感心から外してしまうというのは、おかしな話だと思います。メディアに携わるひとたちによって、日本の障害者スポーツをどう考えるか、ということが大事になってくるのだと思います。

今回、兵庫選手のクラス分けの問題に始まり、環境、メンタル、選手選考などについて、いろいろと課題が出てきました。今後、日本を応援するという立場で考えていくとき、韓国のHan選手や、オーストラリアのMilton Michel 選手の例は参考になると思います。

現地取材の前に「メダルをとることではなく、メダリストとして生きること」
のような話もありましたが、それは選手個人の問題ではなく、そこまでの周囲の環境作りに対するものがメダルに繋がるのだから、やはり、金メダリストを育てる環境が韓国やオーストラリアの選手に相応しかったのだと思います。

それらの国々の選手のサイドストーリーを知りたい、というメールもいただきましたが、世界の選手のサクセスストーリーは、同じ競技を楽しむうえで大事なものだからと思います。
トリノでは、そのようなことも視野にいれた取材ができればと思います。

長野でも、きっと出たことなのだろうな・・この話題は。 なんて思いながら、ここからできることしか、現実にはできないのだから、力をあわせていくしかないでしょうね。


時差が・・・あるのだか、ないのだか・・・。

では、また近いうちに。


佐々木 延江●www.paraphoto.org 〜Days〜


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