Paraphoto 特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会

10月19日 (14:10)

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【記者会見】 「気持ちよく走れた」とマラソンの高橋勇市選手

フリーライター・武藤歌織

photo【9月28日金メダリストへの合同記者会見から】

高橋勇市選手
「高橋勇市です。
 海外旅行と海外試合が初めてでして、かなり緊張するかと思ってアテネに乗り込んだんですけど、思ったほど、緊張しなくて。そうですね。気持ちよく走ることができました。
 19日に1万メートルの方に出場しまして、中田さんの伴走で出場しました。ここはメダルを狙って走りましたが、メダルには届かず4位という結果で終わったんですけど、自分の自己ベストを1分3秒上回ることができ、結果的にはかなり満足しております。
 アテネ入りする前に、アキレス腱、右なんですけども、痛めてまして、どれだけ走れるかすごく不安がありまして、1万も走る直前というか、チームドクターから痛み止めの注射を打ってもらいまして、無事走ることができました。で、そのあと、痛み止めの注射が切れたときに、やはり、1万を走る前以上に足に痛みがありまして、でまぁ、24日の5000メートルを迎えることになったんですけど、監督、コーチ等には、(痛みは)横ばい、代わらないといったんですが、実は1万の時以上に激痛が走っていました。マラソンを後に控えていましたので、ここで無理してはいけないということで、ゴールしたかったのですが1000メートルを走って、ちょっと悔しかったですけど、神原さんと走って、途中棄権となってしまいました。
 26日のフルマラソンですが、これもやはり前日の段階で、階段を上り下りするだけで、かなり痛みがでましたので、チームドクターの先生およびスポーツトレーナーの先生にご相談しまして、痛み止めを飲んで、なおかつ、注射をアキレス腱に打ってもらうということで了解を得まして、当日朝、スタート30分前に注射を打ってもらいました。
 それでまぁ、金を無事取ることができました。
 スタートしてからやはりちょっと、違和感があったのですが、最初から飛ばさず、前半は神原さんの伴走だったんですけど、ほぼ予定どおりの走りをすることができました。
 中間20キロで、中田さんに伴走を代わりまして、その時点で、4位か5位で通過しまして、そこから最後ロングスパートをかけまして、30キロか、何キロか忘れましたけれども、トップに立つことができました。
 そこから一気に逃げてゴールしたんですけれど、ゴール直前に他のクラスの方だとそれを知らずに、最後抜かれたと思って、悔しい思いをしたのですけど、それが後で、金だということがわかって、ちょっと変な風な、ゴールだったんですけど。まぁ、そんな感じです。
 また、福原選手が4位、保科選手が5位、福留選手が11位と、日本人選手が活躍してくれたんで、大変嬉しく思います。伴走をしてくださった方々本当にありがとうございました。また、今までサポートしてくださった皆様方ありがとうございました。


伴走者・神原淳一さんのコメント

photo「先ほど高橋さんにご紹介いただきました伴奏者の神原です。
フルマラソンのスタートから20キロを主に務めさせていただきまして、先ほど高橋選手も言ったように、足の状態はよくありませんでした。
 ですが、僕たち伴走者2人は、いろんな高橋さんを支えてきた方々の伴走者の代表として務めを果たさなければいけない責任がありましたので、高橋さんの様子をみながら前半はゆっくり入って、徐々にペースをあげて、きつい上りでしたけど、平地とかと同じスピードで走りました。
 沿道のところに、応援団の方がいてとても励みになったことが、レース中とても記憶に新しいところです。
 最後に一言なんですけど、僕は高橋さんの伴走者を務めさせてもらっているんですが、普通の健常者のランナーとしては、一流ではないんですけど、その中でも高橋さんを通してやればできるんだということが多くの人に伝わればいいなと思っています。
 以上です。ありがとうございました」


伴走者・中田崇志さんのコメント

photo「後半、伴走した中田と申します。
 今回のレース展開に関しては、神原さんと高橋さん、前半、予定通りの走りをしてきて、後半、当初からの予定通り、中盤、30キロ前後でかわして、そのまま逃げ切るというレースができたので、非常に嬉しく思います。
 今回伴走者は2人でしたが、普段、高橋さんと一緒に伴走して、練習している方々が何十名もいて、今回たまたま僕たち2人が来たということなので、やはり、普段からやってくださっている方にたいしても感謝したいと思います。レースの結果に関しては満足しています。
 また次、4年後がありますので、4年後も高橋さんと一緒にまた、金メダルを獲得したいと思っています。
 今回最後、トラックに入って、違うクラスの選手ではありましたが、僕としては、競い負けてしまったということは、伴走者としては、非常に悔しいことではありましたので、今後は、もう少し気を引き締めて、しっかりと北京で連覇を一緒にしたいと思っています。ありがとうございました」


【写真・構成 武藤歌織】

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