パラフォトニュース
記事掲載日:2004/01/31

ダウンヒル公式トレーニング開始

現地時間の29日午後、取材担当の私・堀切が、世界選手権会場のヴィルシュナウに到着しました。これより、大会レポートの配信を、正式にスタートいたします。

昨日(28日)を完全休養日とした日本チーム。今日は、ダウンヒルの公式トレーニングに臨みました。使用されるのは、日本国内ではまずお目にかかることのないほど変化に富んだ難コースです。

このトレーニング中に、森井大輝選手(LW11)が転倒。全身を強打し、ヘリコプターで病院に運ばれる事態となりました。左肩を中心に激しい打撲を負ったものの、幸いなことに骨や脳に異常はなかったようです。佐藤仁監督の話によると、「スーパーGから出場できるように、ダウンヒルは休ませる」とのことです。ワールドカップでも優勝するなど絶好調だっただけに、非常に残念ですが、スーパーGではまた世界を驚かすようなキレた滑りを見せてくれることでしょう。

クラス変更の話題もお伝えします。ワールドカップで2連勝を果たした東海将彦選手のクラスが、LW3/1からLW3/2へと変更になりました。同じ両下肢障害でも、より障害の軽いクラスに移ったことになります。LW3というクラスは、障害の状態だけでなく、「エッジングができるか否か」という技術的な要素も含めて判定するとのこと。東海選手の場合、身体障害的にはLW3/1に相当するものの、その滑りの内容からLW3/2が妥当と判断されたようです。この措置によって何が変わるかというと、計算タイム(実測タイムに性別・種目・クラス別に定められた係数をかけて算出したもの)が今までよりも少しだけ遅くなります。LW5/7やLW9との統合クラスで戦うことになる東海選手にとって、やや不利に働くことになります
が、彼の実力をもってすれば充分にはね返せるはずです。

明日は、ダウンヒルの公式トレーニング2日目です。レース前の最後の調整に臨む選手たちに、ご声援をお願いいたします。


【堀切】

トップに戻る | 記事一覧に戻る | 記事目次に戻る

現在の位置:ホーム記事目次ニュース > ダウンヒル公式トレーニング開始