Paraphoto 特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会

9月28日 (19:50)

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CPサッカー 3位決定戦:プライド

ジャーナリスト・平野誠樹

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<ロシア対アルゼンチン 5:0> 
 頂点を極めることのみを目指し臨んだ今大会だったが、それを果たせなかったロシア。それでもこの試合で負けることは許されなかった。格下のアルゼンチン相手に勝つのは当然。そのうえ圧倒的な力差を誇示しなければ彼らのプライドは保たれない。その通りの一方的な内容の試合となった。

photo キックオフの笛が鳴ってからわずか6分で勝負は決まった。前半5分にロシア期待のホープ、18才のTCHESMINE選手の折り返したボールを、若き司令塔の5番GLUSHONOK選手がきっちりゴールに流し込んで先制する。そのわずか1分後、ロシアの15番、エースストライカーの強烈なシュートが、相手ディフェンダーに当たりながらもそのままゴールネットを揺らす。チームの最重要プレイヤー、10番Mario選手を出場停止で欠くアルゼンチンにとって、この序盤での2点差は相当厳しい。

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 前半だけでその後2点を追加したロシア。この時点ですでにロシアが勝利を確実なものにしたと同時に、この試合の見所もなくなった。決定的な実力の差にアルゼンチンの闘争心は消えうせてしまった。アルゼンチンは主力である9番、3番以外の選手はボールキープすることすら厳しい。それに対してロシアはどの選手もゲームメークできる能力があり、攻撃のバリエーションが非常に豊富である。これだけチームとしての総合力に差があれば、結果は誰の目から見ても明らかだ。自己中心的なエースのワンマンプレーと個人技のみに頼った戦術しかとれないアルゼンチンが生まれ変わる日は来るのだろうか。世界のトップを狙うなら抜本的な改革が必要である。

photo その一方ロシアはまだまだ若いチームだ。この地での経験をバネに今より数段たくましくなったロシア代表が、4年後どんな感動を与えてくれるのか。想像するだけでワクワクしてくる。See You in China! 

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