Paraphoto 特定非営利活動法人 国際障害者スポーツ写真連絡協議会

9月17日 (02:57)

Paraphoto Article

車椅子バスケットボール・上村知佳

なごやん

photo自分はオリンピックで、主に女子バスケットボールを応援していたわけだが、パラリンピックでも球技を中心に応援したいと思っている。そして、一般的のスポーツファンの人々に、これらのパラリンピックでのスポーツ競技の魅力を、わかりやすく伝えていきたいと思っている。

今日、選手村のプレスセンターで日本選手団の共同記者会見があり、その後、車椅子バスケットボールの女子日本代表チームの上村知佳に、短い時間だったが話を聞くことができた。

上村はキャプテンでチームの牽引車。1988年のソウルオリンピックから、4大会連続で出場している日本の大黒柱だ。2年前から、世界最高レベルのカナダのリーグでプレーしている、世界でも指折りのセンタープレーヤーである。

共同記者会見でも、大会での集中力の高め方に関して、

「自由な時間を選手全員にちゃんと確保してあげて、その時間はきちんとリラックスをさせてあげる。そして練習や試合の時はきちんと集中できるよう、チーム全員がメンタルのメリハリをつけられるようにしている」
と、キャプテンとしてチーム全体のことを考えた、責任感あふれるコメントをしていた。

自分がした質問は2つだけだったが、とてもしっかりと、広い視野に立った答えをいただいた。

●アテネオリンピックの女子バスケットボールを見ていましたが、パラリンピックも6試合と長丁場になります。特に初戦(対ドイツ)の入り方が重要だと思われますが、どのようなことを心がけてゲームに臨みますか?

『常に「無心」であることです。ゲーム中に何かしら邪念が入ると、たとえば「シュートを入れなきゃ」とか「勝たなきゃ」っていうように考えてしまうと、それに縛られてしまって必ず自分のパフォーマンスが落ちてしまいます。
ここまでがんばってきた自分自身を信じてあげて、無心にゴールに集中する、ということを常に心がけています。』
彼女の責任感あふれる受け答えや、キャリアを見て思い浮かべていたのが、先日のアテネオリンピックで引退した浜口典子だ。長年大黒柱としてサンフラワーズ、そして日本代表を引っ張り、常に泰然自若、前向きのメンタリティーでことに臨み、責任感の強い愛称「マック」の姿だ。

彼女のプロフィールをいろいろ検索していたら、果たして、好きな選手に浜口の名前を挙げている

浜口も全力を出し尽くして、最後は笑顔でアテネのコートを去っていったのを、3週間前にこの目で見たばかりだ。

上村にも、目標である「シドニーの銅メダル以上」を目指して、全力を出し切ってプレーしてもらいたい。

もちろんゲームでは、オリンピック同様、必死に応援したい。


●このアテネパラリンピックの成果を、どのような形で自分の地元の地域に還元したいですか?

『今は東京に住んでますが、地元は石川県の河北郡津幡町です。自分たちが、アテネパラリンピックで一生懸命プレーをして、何かしら結果を残すことで、自分の地元の障害者の方々も、「ああ、自分たちもこんなスポーツができるんだ」と知ってもらうこともできるのでは、と思います。

車椅子の人たちにも、まだまだ地域で差があって、たとえば東京の人たちは割とアクティブに活動している人が多いですが、地方の人たちはどうしても引きこもりがちになってしまうことが、しばしば見受けられます。

自分は、石川の人間だと言うことを誇りに思っています。東京で生活していても本籍は地元から移してません。石川の障害を持つ人たちにも、アテネでの自分の姿を見てもらって、「自分たちにもこういうことができる!」ということを知ってもらえれば、どんどん地域差もなくなってくるのではないかと思うし、また、障害者の人たちが、どんどん外に出て行くようになることで、競技人口も増えていくのはないかと思います。自分ががんばることが、そういったことにつながればとてもうれしいと思います。

今でも年に何度かふるさとに帰りますが、自分が石川県で生活してた頃と比べれば、まず車椅子用の駐車場がある、ということが驚きでしたね。車椅子用のトイレもだんだん増えてきました。

ただ、街角で車椅子の人を見ることはまだまだ少ないです。金沢市内はまだいいですが、自分の地元でも、町役場の人とかに聞くと「やっぱり積極的に外に出るのはなかなか難しいですね・・・」ということなんだそうです。

ですから、たとえば、全日本の合宿なども、もし機会があれば自分の地元のような地域で行えれば、いろいろな人に見てもらえてるし、積極的に外に出るきっかけになったり、障害者の環境の向上にも寄与できるのではないかと思っています。』
自分は、障害者のスポーツに関わり始めて日が浅いのだが、いつも思うのは、とにかく実際に見てみれば、すばらしく面白い、醍醐味にあふれるスポーツだ、ということだ。もちろん、障害者のスポーツであるなしにかかわらず、どんなスポーツでもそれぞれの面白さがある。だから、それを見てもらうチャンスがあるかないか、ということはものすごく大きい意味を持つ。

実は自分も、学生時代を石川県の金沢で過ごしていた。確かに、一年を通して日照時間が短く、雪の降る北陸では、特に積極的に外に出るには大きなモチベーションが必要かも知れない。車椅子の障害者であればなおさらだろう。だが、バスケットを始めインドアスポーツはとても盛んだし、自分の友達にも明るい性格の、スポーツ好きな連中が多い。きっと、たとえば車椅子バスケットの生のプレーを見れば、感動し、心躍ると思う。

是非、このアテネでの彼女の活躍が、特に地元石川の人々の励みになればと心から願っている。

自分のサポートしている仲里進にかける沖縄の人々の期待も大きい。上村のように、とにかく無心でゲームに集中し、コートに立ったときは力を出し切ることで、結果的にその期待に応えてもらえれば、と思っている。

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