9月25日、車いすテニス男子ダブルス決勝がオリンピック・テニスセンターで行われ、決勝に進出した斎田悟司/国枝慎吾組は、フランスペアを敗り、優勝を果たした。車いすテニスが92年バルセロナ大会で正式種目になってから、日本は初のメダルを獲得した。 前日の準決勝と比べて、斎田、国枝両選手の動きはスムーズだった。斎田のストロークが冴える。国枝は、積極的にネットに詰めて相手の甘いボールをしっかり決めていった。
「いままでで、最高のプレーをしてくれました」 と、斎田は決勝での国枝のパフォーマンスを評価した。
相手のフランスペアは、スコアほどの実力差があったわけではない。しかし、相手に反撃のスキを与えることなく、終止積極的に攻めていったのが金メダルにつながった。
斎田、国枝のダブルスの必勝パターンで、まさに危なげない勝利だった。ジェレミアスのフォアがネットにかかり、勝負が決まった。
「今朝起きたとき、体が軽く感じたのでいけると思いました」(斎田)
「最高です。最高としか、言いようがありません。斎田さんがいたからこそ獲れた金メダルです。うれしいです」(国枝)
アテネでの金を目指して、切磋琢磨してきた11歳違いのライバルが、この夜金メダルの喜びを分かち合った。
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