9月17日(現地時間)競技10日目の朝。リオパラリンピック・アクアティクスセンターで行われた競泳の予選で、鈴木孝幸は最後の出場種目となる100メートル自由形(S5)を泳ぎ11位に終わった。
2日前に自身が北京から保持していた50メートル平泳ぎ(S5)のワールドレコードが破られ、4位、メダルもなかった。

「(100メートル自由形は)しっかりと自分の泳ぎはできた。結果も欲しかった。やはり(50メートル平泳ぎでの負けは)悔しい。レース直後はショックだったが、時間が経って悔しさが増してきた。
メダルのない帰国は初めてだ。大会を重ねるごとに、リカバリーがむずかしくなっているので、今回はもう少し時間をかけていくと思います」とレースを終えた感想とともに、今大会のレースについて話した。
以下、記者からの質問への答え。
ーークラス分けが厳しいのではないか?
「クラス分けについては、S4に近いS5でメダルを狙うのは難しくなってきたが、クラス分けについてはその中で頑張るしかない」
ーー日本を海外の競技環境ように改善できないのか?
「日本と海外の環境差については、日本の中で水泳に関しては進んでいる。健常者のトップスイマーと同じようにできるようになってきた。それより中国など見ていると、メンタルに勝気がある。それが日本にない。実際中国に練習を見に行っているわけではないが、クラスに人数が多く、彼らは生き残るためにやっている。日本だとクラスに1人か2人。
自分自身でしっかりと、自分が置かれている環境を理解してやる、それを4年間続けるということ。それは難しいけど、それができた人が最終的にファイナリストになれると思います」