関連カテゴリ: BEIJING 2022, アルペンスキー, 中国, 冬季競技, 国際大会, 新着, 知り知らせる — 公開: 2022年3月14日 at 3:22 AM — 更新: 2023年8月20日 at 3:40 PM

亡き父に捧げる4つの金メダル。ノルウェー22歳の新星、イエスペル・ペデシェン~北京パラリンピック

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一躍注目の的になった、アルペンスキー男子座位クラスのイエスペル・ペデシェン(ノルウェー)。22歳の彼の原動力となったのは、2020年になくなった最愛の父の存在。金メダル4つ、銀メダル1つの快挙をぜひ知って!

北京パラリンピックのアルペンスキーは大会最終日の3月13日、男子回転が行われ、座位クラスではイエスペル・ペデシェン(ノルウェー)が1分31秒10で優勝。これでペデシェンは今大会、金4個、銀1個の合計5個のメダルを獲得した。

3月7日、スーパー複合でのイエスペル・ペデシェン 写真提供=OIS

ペデシェンは22歳。先天性の障害があり、2歳の時に父親に連れられてスキーをはじめた。その父が、2020年に心臓発作で突然の他界。ことし1月に地元のリレハンメルで開催された世界選手権で金メダルを取った際には、「この勝利は、父の功績が大きいと思う。父がいなければ、今の僕はなかった。父のことをいつも想っているし、写真も持っている」と亡き父に言葉を捧げていた。

北京パラリンピック最後のレース、回転ではフィニッシュ地点で倒れこんだ。「この数週間は本当に長かったし、すごく疲れていたんだ。2本目は控えめに言ってもでこぼこなコースだった」と振り返った。

イエスペル・ペデシェン。オスロ大学では政治学を学んでいる 写真提供=OIS

今大会、ペデシェンは父の写真をシットスキーに貼ってレースに臨んだ。「2歳の二分脊椎の子どもにスキーを教える親はあまりいないと思う。僕は本当にラッキーだったし、最高の形で彼に敬意を表したい。ここで4つの金メダルを取ることは、そのための良い方法だ」。

また、4年後のミラノ・コルティナ大会で4つのタイトルを防衛することについて、「コルティナは本当に楽しいところだと思う。4年間は長いけど、そこでもすべてを出し切る準備はできている」と自信をのぞかせた。

まだ22歳と若手のエースの出現に、日本の選手たちもざわめいたというペデシェン。天国の父とともに、スターダムの階段を駆け上がっていく。

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