アルペンスキー, 冬季競技 — 2016年2月29日 at 11:45 AM

スラローム座位・鈴木猛史が優勝! 森井大輝、立位・三澤拓が2位!

男子座位優勝、鈴木猛史選手(KYB)

男子座位優勝、鈴木猛史選手(KYB)

IPCアルペンスキー・ワールドカップ最終戦3日目は、スラローム(回転)が行なわれた。この種目の今シーズン最終レースとなる。
会場のアスペンは連日の快晴に恵まれ、しかも雪質は非常に硬く、絶好のコンディション。そんなハードなコースに、1本目は非常に旗門間が狭く細かいターンを要求するセットが立てられ、多くの選手の失敗を誘った。
男子立位では、この種目を得意とする三澤拓選手が6位につけ、さらに上位を狙う。また男子座位では、今シーズンここまでの回転の種目別リーダーである森井大輝選手が2位、そしてパラリンピック金メダリストの鈴木猛史選手が、この日も圧倒的な滑りでトップに立った。

2本目になると、気温がグングンと上昇し、雪質にも変化が生じてきました。しかし、三澤選手は1本目以上に激しいアタックを見せ、ベストタイムを叩き出してゴール。2本合計で6位から2位へと大きく順位を上げた。

男子立位2位、三澤 拓(SMBC日興証券)

男子立位2位、三澤 拓(SMBC日興証券)

男子座位の鈴木・森井両選手も、ターンをしっかりと仕上げる丁寧な滑りで順位をキープ。日本のワンツーフィニッシュを達成し、森井選手の種目別優勝も決定づけた。

また、今日はレース終了後に技術系種目(大回転、回転)のシーズン総合表彰も行なわれました。森井選手が大回転と回転の2種目で優勝し、また女子座位の村岡桃佳選手も大回転で優勝。大きなクリスタルトロフィーを手渡され、喜びの表情を見せていた。

【選手コメント】

男子立位で2位に入った三澤拓
「ワールドカップの表彰台は2008年以来なので、本当にうれしいです。1本目はうまく耐えて、表彰台を狙える位置につけることができました。これまでは、そこで表彰台を意識しすぎてしまって失敗することが多かったのですが、今回は2本目を攻めきることだけにうまく集中できたのがよかったと思います。ちょっとしたミスもいくつかあったけれど、身体がよく動いたので、リカバリーができました。ここの雪はエッジの食いつきがいいので、リスクを恐れずに思い切り滑れたこともよかったですね」

男子座位で優勝した鈴木猛史
「今シーズンはこれが初優勝で、やっと真ん中に上がれたなという気持ちです。正直、焦りもありましたが、最後のレースで勝てたことはすごくうれしいですし、今後の励みにもなると思っています。今日の1本目は難しいセットでしたが、先に滑った大輝さんがゴールから『猛史に向いているセットだ』と無線で伝えてくれたので、自信を持って滑った結果、トップに立つことができました。ただ、2本目にベストタイムを出すことができなかったのは悔しいですし、まだまだだと思います。もっともっと技術を極めて、本当の世界一になることをめざしてがんばります」

男子座位で2位となり、大回転に続く2個目の種目別優勝も手にした森井大輝
「1本目も2本目も攻めることができて、今シーズンの技術系種目を気持ちよく終えることができたと思います。1本目は、同じリズムで滑らせてくれず、しかも深いターン弧を要求してくるような、本当に難しいセットでした。ただ、技術的に難易度が高いことで、かえって僕たち日本選手に合っていると信じて滑りました。スラロームの種目別タイトルをとれたのは初めてで、すごくうれしいです。しかも猛史とワンツーフィニッシュができ、さらに拓も表彰台に上がてくれたので、最高の一日になりました」

種目別スラローム男子座位優勝、森井大輝選手(右)。同2位、鈴木猛史選手(左)

種目別スラローム男子座位優勝、森井大輝選手(右)。同2位、鈴木猛史選手(左)

【日本選手成績】

《女子座位》
途中棄権 村岡桃佳(早稲田大学)

《男子立位》
2位 三澤 拓(SMBC日興証券)
12位 小池岳太(JTBコミュニケーションズ)
1本目途中棄権 東海将彦(※個人参加)

《男子座位》
1位 鈴木猛史(KYB)
2位 森井大輝(トヨタ自動車)
8位 狩野 亮(マルハン)
1本目途中棄権 夏目堅司(ジャパンライフ)

記事=日本障害者スキー連盟
写真=堀切 功/日本障害者スキー連盟