12月11日・ドバイ2017アジアユースパラ・1日目の水泳のレースは9時半から始まった。
前日に会場が決定し、スタートリストは競技開始の20分前に各国のチームに配布された。ギリギリの進行ではあったが、無事にレース1日目のレースをスタートした。
日本チームは13人(金6・銀4・銅6)が自己ベストに近い記録で泳ぎ、メダルを獲得した。メダルセレモニーは、メイン会場のドバイクラブの中庭で夕方から、時間をかけて、盛大に行われた。表彰台で選手、スタッフを交えての撮影会のような華やかさとなった。
整っているとは言えない競技進行の中で、心配される選手の状況について寺田雅裕日本代表監督に尋ねると、
「(会場のことなど)むしろ、そのようなことは選手たちにはあまり影響ないようです。心配なのは、アップ、ダウンができないこと。国際大会や、日本の選手が参加する大会では通常アップ・ダウンに使用できるプールが用意されているが、この大会にはその設備がない」と話していた。
二転三転して会場(Hamdan Sports Complex)となったプールは、パラリンピックなど大規模な国際大会を開催できる立派な施設の「トレーニング用プール」で、このプール自体がアップ・ダウン用のための設備であるため他にサブプールはない。
選手たちは競技開始前とお昼休みのにプールを使用して練習できることになっているが、試合前後のアップダウンができない。
その影響を早くも受けていたのが、宇津木美都(14歳・京都SC)だった。100メートルの自由形と平泳ぎ(S9)に出場した宇津木は次のように話していた。
「飛び込み、浮き上がりは良かったんですけど、そのあと、体が動かなくなってしまいました。アップ不足です。時間が決まっていて、思うようにアップできなかったと思います。という宇津木は、2種目で金メダルを獲得した。
200メートル自由形(S14)と個人メドレー(SM14)を泳いだ東海林大(18歳・知的障害)は、200メートル個人メドレーのあと次のように話してくれた。
「200Mフリーは、意気込んで泳ぎましたが、後半でバテてしまってタイムはそれほどよくありませんでした。個人メドレーはベストに2秒足りなかったです。もっと練習します!」
昨日の開会式で日本選手団の旗手をつとめた、小池さくら(16歳・日本桜華高等学院)は
「可もなく不可もなくでした。いつも通りです」と、事も無げに話していた。2種目で金メダルを獲得した。
水泳には、アジアから600人以上がエントリーし、実際には19カ国・150人以上参加しているという。
<参考>
11日・競技の結果(日本パラリンピック委員会)
http://www.jsad.or.jp/games/asianyouthpara/dubai2017_detail_171212_001367.html