急旋回・目を見張るスピードに驚くのが車いすバスケットボール。「いすバス」の愛称で、アニメや漫画などでも親しまれてきた人気競技が、東京パラリンピックでついに始まった。
実は25日に男子に先駆けてスタートした女子が、驚きの快勝を続けている。初日のオーストラリア戦では、47-73と高スコアで白星発進。続くイギリス戦では48-54と、着実に勝利をたぐり寄せた。初戦のオーストラリア戦では、得点源で絶対的エースのアンバー・メリットが、「ディフェンスがさらに強くなっていた。試合に負けるのはいつも悔しいけれど、今日は日本のプレーが素晴らしかった」と話したほどだ。「私自身もびっくりです」と驚きの表情を見せるのは、キャプテン網本麻里。堅い守備からボールを奪い、速攻で仕掛ける「トランジションバスケ」を強みとし、コロナ禍でも磨き続けた日本代表は、「自分たちらしさ」で勝利を続ける。
高さがあっても怖くない
高さのある海外勢に比べて不利だと思われがちな日本だが、そんなことはないと、女子のプレーが証明した。試合後「自分たちのプレーができた」と、選手たちは口を揃えて手応えを語る。東京大会を見据えての「高さ対策」としては、男子のクラブチームと対戦する機会も設けた。「男子チームの皆さんのおかげで感覚を掴むことができた。たとえ背の高い選手にボールを取られても、身体の向きを変えさせなければ怖くない」と、チーム最年少23歳の柳本あまねは自信を強める。北京大会以降、長らくパラリンピック出場から遠ざかっていた女子。3大会ぶりの出場で、2000年シドニー大会ぶりのメダル獲得を目指す。
男子は26日、コロンビアとの初戦を迎える。12大会連続出場で最高成績は7位。車いすバスケの名門、ドイツ・ブンデスリーガで長年活躍した香西宏昭らスター選手を擁し、史上初の表彰台入りを狙う。
(校正 望月芳子)