関連カテゴリ: イベント, インタビュー, 地域, 東京パラムーブメント, 横浜 — 公開: 2020年11月18日 at 4:13 AM — 更新: 2021年5月28日 at 11:56 PM

オンラインとリアルで鑑賞する発展進行型プロジェクト!ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2020始まる

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「ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2020」(主催・ヨコハマランデヴープロジェクト実行委員会、NPO法人スローレーベル)が、11月18日より、いよいよ、本番を迎える。障害のある人とプロフェッショナルのコラボレーションによる現代アートの国際展は、3年に1度、横浜トリエンナーレの年に開催されてきた。

ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2020メディアツアーの関係者一同
ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2020メディアツアーで、プロジェクトのディレクター、参加アーティスト集合写真 写真・山下元気

開催前日に行われたメディアツアーで、栗栖良依氏(総合ディレクター、NPO法人スローレーベル代表)は、「(コロナの)第3波でどうなるか?!と心配のなかで開催できて嬉しい。2020年を集大成にしようと準備してきたことを、コロナにより全てを見直しました。デジタルでのコミュニケーションがスムーズではないなかで、リアルとオンラインに挑んできたことは、これからニューノーマルの社会で必要なことを先取りしていると思います。テーマ”our curioCityー好奇心、解き放つ街へ”は、これまでの道のりで苦しく、投げ出してしまいそうになった時も、知りたい、わかりあいたいというお互いの好奇心に突き動かされてきた、そんな私たちの想いの現れです」と挨拶した。



ステージでの栗栖良依さん
栗栖良依氏(総合ディレクター、NPO法人スローレーベル代表) 写真・山下元気

この日のプレスツアーには、ヨコハマ・パラトリエンナーレ4つのプロジェクトのディレクター、参加アーティストなどがゲストとして来場し、自分たちの担当するプロジェクトについて作品の解説や、参加の感想を述べていた。

パラリンピックムーブメントがいきづく

リオパラリンピック閉会式の「フラッグハンドオーバーセレモニー(大会旗の引き継ぎ)」を見ただろうか。さまざまな障害のあるダンサーが、アカンパニストらとともに華やかなダンス・パフォーマンスを繰り広げ、リオの観客を沸かせた。テーマは「Positive Swich(ポジティブ・スイッチ)」。これまでのパラリンピックでも障害のあるダンサーは登場したが、このように勢揃いしたのは初めてだった。障害の当事者による社会変革のおとずれを連想させた。


パラトリエンナーレはパラリンピックと直接の関係はないが、栗栖氏はリオでのセレモニーの立役者であり、2020東京五輪・パラリンピックのクリエイティブディレクターでもある。パラトリエンナーレとともに横浜で培われた「障害のある人とプロフェッショナルのコラボレーション」の要素は、リオそして東京へもつながっている。

2階展示室にて 写真・山下元気

4つのプロジェクト/サーカスアニメーション

ヨコハマ・パラトリエンナーレには、コロナ対策を施した4つのプロジェクトがある。「パラトリTV」「bookプロジェクト」「サーカスアニメーション」「パラトリフードラボ、メディアラボ(オンラインゼミ)」である。「発展進行型プロジェクト」と称し、障害のあるなしに関係なく、参加したいと思う誰もが共に創るアートプロジェクトである。

「サーカスアニメーション」を担当した金井ケイスケ氏(サーカスアーティスト/SLOW CIRCUS PROJECT)は、2014年の当初からパラトリエンナーレに関わり「ソーシャルサーカス」に取り組んでいる。

サーカスアニメーションのプレゼンテーション 
サーカスアニメーションのプレゼンテーションをする金井さん(左) 写真・山下元気

ソーシャルサーカスとは「サーカスのメソッドを使って社会課題の解決を目指す取り組み」で、ヨーロッパにはもともとあった。そして自分たちがやっていたことも「ソーシャルサーカス」だったと気づき、金井さんは発展させながら日本初となるソーシャルサーカスに挑んだ。
学びや交流をもとめてカナダや南米のソーシャルサーカスをめぐるうち「その地域の社会背景」によって形づくられるいろいろなあり方があることに気づき、自分たちのやっていた「障害のある人と」の活動がむしろ独特であることにも気づいた。

「自分たちの独特な活動が、世界中のソーシャルサーカスと触れ合うことによって成長し、自信につながった。それを、リアルな場で提供したい」と金井さん。
(今回は)コロナ対策により「サーカスアニメーション」という映像の形になったが、(サーカスというリアルイベントでの)メンバーが10人以上が集まり、イタリア、カナダ、チリなどとの国際交流、映像作品をともに創る経験ができた」と、コロナ禍でも活動が充実していることを語ってくれた。

雲の巣のような白くて細い糸を編んだ、無数の網が、市役所の大きなアトリウムの空間を不規則に覆っている。2014年パラトリエンナーレ計画当初から1万人になる、さまざまな人々により自由に編まれた「whitescaper」というインスタレーション作品の一つ。 写真・山下元気

<ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020 開催概要>
会場 横浜市役所及びオンライン
会期 11月18日(水)〜24日(火)
主催 横浜ランデヴープロジェクト実行委員会、NPO法人スローレーベル
入場無料 ※一部有料
ホームページ(オンライン会場情報)
https://www.paratriennale.net/2020/

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