延期となった東京パラリンピックまであと200日をきった2月6日、北海道旭川市で「広げよう障がい者スポーツ」をテーマにスポーツとまちづくりのバリアフリーを考える「バリあさ!」(主催:旭川パラスポ協議会)の第1日目が始まった。
首都圏でコロナウイルス感染症拡大の緊急事態宣言が発令され、感染拡大防止対策のなか、沖縄、東京、神奈川、千葉など、全国から障害のある人の活動に関心のある登壇者、参加者、行政関係者等を迎え、旭川の会場(旭川市市民活動交流センター CoCoDe)とウエブ会議サービスZoomによるオンライン会議が行われている。旭川パラスポーツ協議会が主催。
冒頭では、障害のある人とない人が共につくるラジコンカーの活動の旭川からの広がりや、地元で採れた食材を生かしたカフェなどの授産活動の報告のほか、道外でパラスポーツと就労の両立をテーマに、さまざまな障害の課題を解決する分身ロボット「OriHime」の可能性を伝えるプレゼン。パラスポーツ取材現場から「コロナ禍でのトップアスリートの様子」などの最新情報とともに、パラスポーツの街づくりはどうしたら良いのか?旭川で活動する人々への投げかけもあった。
第2部は、旭川で実際に活動するインクルーシブな競技団体が数多くあるなかで、車いすラグビー(神威 車イスラグビーチーム)、ボッチャ(レクボッチャクラブ000)、バスケットボール2団体(バスケ555旭川、旭川リバーズ)、車いすカーリング(旭川キュー斗)、車いすフェンシング(旭川フェンシングクラブ・車いすフェンシングクラブ)の6団体と、スペシャルオリンピックスの活動報告があった。
また、電動車椅子サッカー映画「蹴る(中村和彦監督)」が上映され、ヒロイン役の永岡真理さんがオンラインから舞台あいさつした。
競技団体が報告を終えると、会場の子どもたちや道外からの参加者を中心に、競技用車いすでの車いすラグビーのタックル体験のほか、車いすフェンシング、車いすテニスの体験など、発表にきた選手や競技スタッフに導かれてプチ体験した。
屋外では、4.5kmの北彩都歩くスキーコースでの「ナイトクロカン」が行われ、一般のクロスカントリースキー、下肢障害の参加者はシットスキーに挑戦。初めて参加する人がスキーの楽しさを感じられることを大事に、子どもから大人まで汗を流すひと時をともにした。
2日目となる7日(最終日)は、国際パラリンピック委員会(IPC)教育委員・マセソン美季さんとパラリンピック教育「I’m Possible」などについて語る。「これからは、パラ教育だ」として、カナダと旭川会場をメインにZoomでつながる予定。
YouTube 配信
バリあさ!オンライン(YouTube)
・2月6日(1日目)
https://youtu.be/I30LDmRjDiY
・2月7日(2日目)
https://www.youtube.com/watch?v=An-150cmsjk