今年も横浜パラトライアスロンで子どもカメラマンが大活躍!~パラトラワークショップ・2024

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今年も子どもカメラマンが大活躍!横浜で行われたパラトライアスロンの大会で、朝早くから観戦と取材を頑張りました。想像以上にスピーディーで、撮影するのが難しかったかも?子どもたちの振り返りコメントも公開!

毎年5月に横浜市で開かれる「トライアスロンシリーズ横浜大会」。パラフォトでは開催に合わせて、子どもたちを招待して沿道で応援したり選手にインタビューする「パラフォト・子どもカメラマンプロジェクト」を毎年行っており、今年も中高生3人が選手との交流を行った。

左から萎澤さん、石橋さん、佐藤圭一選手(PTS5)、赤井さん 写真・山下元気

集まったのは、高校1年の石橋芳さん、中学3年の赤井絆蔵さん、中学3年萎澤実和佳さんの3人。
グローバルキッズを育成するために質の高い英語教育などを行うNPO法人「AEA」のメンバーで、AEAとパラフォトは近年共催で子どもカメラマンプロジェクトを動かしている。

当日は6時30分に現地集合し、パラフォトメンバーからレクチャーを受けると、6時50分のレース開始に合わせてスタート地点に移動。沿道で観戦している間は、選手たちのスピードや風を切る音の迫力に驚いていた。

写真撮影に挑戦する石橋さん「選手たちが速すぎて収まらない!」

レース後は事前に調べたことを元に選手たちに果敢に話しかけ、記念撮影と質問に挑戦。
東京パラ金メダルのアレクシ・アンカンカン(PTS4/フランス)やリオパラ銀メダルのヘールト・スキパー(PTWC/オランダ)が快く応じ、温かな交流の時間が流れた。

子どもたちの取材に応じるヘールト・スキパー 写真・山下元気

東京パラ銀メダルの宇田秀生(PTS4)はこの日レース途中で棄権という結果になったが、レース後対応してくれた。「今まで競技をしてきてどんなことが大変でしたか?」という萎澤さんの質問に対して「コツコツ練習を積み重ねること。毎日続けることが大変です」と答えていた。

また、女子PTS2でこの日3位入賞した秦由加子への「好調の要因は?」という質問に対しては、「東京パラ後に足の切断部を手術したおかげで痛みがなくなり、練習を積めるようになった」と答えてくれた。

子どもカメラマンの質問に答える秦由加子 写真・山下元気

最後は表彰式を見守り、フィードバックを終えて解散した。

元パラトライアスロンで車いす陸上のレジェンド・土田和歌子選手も一緒に選手たちと集合写真!豪華! 写真・山下元気

AEAの代表を務める赤井さんは「何度来ても興奮するし、毎年来るたびに新たな発見がある。来年はどんな方法で観戦・取材し、子どもたちと学びを共有するか今からスタートを切りたい」と振り返った。

子どもたちは今後、取材したインタビューをもとに記事執筆に挑戦し、パラフォトが運営する子どもメディア「ritomo」に掲載される予定だ。

以下に、子どもたちの振り返りコメントを記載する。

赤井絆蔵さん

「今日、パラトライアスロン横浜大会へ行き、3人の選手にインタビュー(話す)することが出来ました。写真も前よりも良く撮れました。確実に去年のパラトライアスロンの時よりも全体的に上達したと思います。
1位に輝いたローレン・パーカー(AUS)選手とはインスタでつながれ、フォローバックもしてくれたことが一番うれしかったことです。他にもインタビューの際にパーカー選手、アレクシ・アンカンカン選手みんな、すごく優しくかった。

しかし、僕の心のどこかに納得いかない気持ちがずっとあります。もっと自分ができるようになって、それを見せて、もっと喜ばせたかった。うまく結果を出したかった。

パーカー選手や、アンカンカン選手ともっと仲良くなり、DMを返してもらったり、話せしたいと、自分の中で期待をしていただけに、悔しい気持ちがある。

自分が思っていた100%に追いつけなく、自分の努力不足が身に沁みました。
来年は、一人でも多くの選手に交渉をして、その人のドキュメンタリーのような一本の作品を作り、もっと僕の出来ることを知ってもらい、びっくりさせたい。AEAキッズはこれだけできるんだよ、と見せたい。強く思いました。
(中略)
やはり人間は絶対に完璧ではありません。絶対に成功以上に失敗や、改善する必要のあることが山ほどあります。これを毎年一つずつ改善していって、自分のベストを毎回更新できるように、努力していきたいです。3年目で一番悔しく、納得いかない気持ちとともに、頑張ろうという決意があります。写真、動画の技術を上達し、話し方など、自分を磨きたい。今年も頑張れるきっかけにもなりました」

萎澤実和佳さん

「私は初めてパラトライアスロン横浜大会へ行き宇田秀樹選手、ヘールト・スキパー選手の2人に取材することができました!みなさんとてもフレンドリーで写真も快く撮らせてくれました!
スキパー選手がレース後に、自分のレースについて、「Perfect!」と言っていたのが印象的でした。私も剣道をやっていますが、試合後に自分の試合を振り返ってスキパーさんのように言えることはなかったので、日々のトレーニングを重ねて今回のレースに臨んだということが伝わってきました!
また私は、宇田選手からたくさんのことを話してもらいました。宇田選手を取材した記事を(ritomoに)書きたいと思います!

石橋芳さん

「私が一番印象に残ったのは、スザナ・ロドリゲス選手です。(トライアスロンの他にお医者さんです。)「コロナの時、医者とスポーツ選手という全く違う立場で大変なことはなかったか?」と、質問した時です。東京パラで優勝したスザナなので、私は勝手に彼女にとって競技の優先順位が高いものだと思っていました。しかし、スザナ選手は「一番大切なのは人を診ることだ」とすぐに答えてくれました。また、「私は今まで同時に二つ以上のことを成してきた。勉強とスポーツ、今は仕事とスポーツ。」と言っていた。どうしても私は謙遜してしまう癖があるので、スザナ選手のように自信を持って言えるくらい何かに尽くしたいです。

昨日は、はじめての経験で、緊張しましたがサポートのおかげもあって多くの選手にインタビューをすることができました」

(編集校正・佐々木延江)

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