4月1日、日本障がい者サッカー連盟(JIFF;Japan Inclusive Football Federation)が設立され、日本サッカー協会(JFA)に加盟した。JFA理事・元サッカー日本代表の北澤豪氏が会長に就任し、発表記者会見がJFAハウス(東京都文京区)で開催された。障害者のサッカー7団体が、日本サッカー協会のもとで再スタートすることになった。
記者会見には、北澤豪会長をはじめ、田嶋幸三日本協会会長、鈴木大地スポーツ庁長官、鳥原光憲日本障がい者スポーツ協会会長、7つの障がい者サッカーから代表する選手が出席し、これからの豊富を述べた。
これまで、障害者のサッカーは行政の管轄により健常者のサッカーと分断されていた。異なる団体としてそれぞれの歩んできた道があり、それぞれが異なる状況で世界とつながり、戦っている。
また障害者のスポーツの多くは、2020東京の目標にとなっているが、サッカーではブラインドサッカーのみがパラリンピック種目となっている。
今回、日本の障がい者サッカーにとっては心強い一歩を踏み出したことになる。今後は日本障がい者サッカー連盟;JIFFがパイプ役となり、普及と強化をともに進めていくことになる。
普及を支援する映画監督
この日のためにオープニング映像の制作を担当した、障がい者サッカー映画の監督・中村和彦氏は、撮りためた7つのサッカーの映像を6分にまとめ、紹介してくれた。記者会見後、各競技団体のスタッフたちが監督の映像にお礼を言いに集まっていた。これまでの選手の歩みを知る貴重な人物の一人であり、支援者の一人である。
「10年前、2006年に撮影した知的障害のサッカーワールドカップ(ドイツ大会)から、数日前の横浜マリノスタウンの普及イベントまでの映像を盛り込んで制作しました。この日を迎え、感慨深いものがあります」と話してくれた。
映像は、間もなくJFAホームページで公開される。
http://www.jfa.jp/