
IPC(国際パラリンピック委員会)が開発するアスリート教育のプログラム「プラウドパラリンピアン」が、ドバイのアジアユースパラ競技大会の会場で開催されている。アジアでは初開催になる。
この新たなプログラムは「アスリート経験のある当事者が先生になり、パラアスリートに対して行う教育プログラム」という特徴がある。信頼できる仲間に教えてもらい、お互いの思考や経験を高めていくことができそうだ。
ワークショップでは「パラリンピックムーブメント」「デュアルキャリア」「アスリート生活」について講義が行われる。パラリンピックの歴史や価値などに始まり、パラアスリートとして知っておくべき知識の習得を目指す。
9日10時からの「デュアルキャリア」がテーマのワークショップには、花岡伸和日本選手団団長と、卓球(知的障害)の日本代表選手らが参加。エジプトのパラーリフティングの金メダリスト、シャリフ・オスマンが講師をつとめた。

シャリフは、パワーリフティングでアテネ、北京、ロンドン、リオと4大会に出場、金メダル3個、銀メダル4個獲得。
「先日、メキシコでの世界選手権があり世界ランキング1位になりました。そこで、パワーリフティングのアスリート委員会で、多くの得票を得て、パワーリフティングの代表選手に選ばれました。しかし、選手として成功するまでには、数々の失敗があり、挑戦と失敗を何ども繰り返す、一方で、その経験を進学や就職に役立てることができます」話す。
「なるほど、上手に伝えている、ためになりました!」と、花岡団長。続いて行われた「パラリンピックムーブメント」のワークショップにも熱心に参加していた。
日本からワークショップのボランティアスタッフで参加している、篠原果歩さんは、ワークショップにきた日本人選手たちの通訳などにあたっていた。
「ドバイでの大会期間中は、選手団の宿泊するホテルのフードコート内にPRブースをもうけてお待ちしています。ぜひ、いらして下さい!」と呼びかけていた。