関連カテゴリ: Tokyo 2020, 地域, 車いすバスケットボール — 公開: 2019年7月22日 at 9:54 PM — 更新: 2019年7月29日 at 4:03 PM

三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019が8月に開幕。車いすバスケットボール世界トップチームが東京に集結!

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左から「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」
の記者会見に出席した秋田啓、香西宏昭、日本代表チームの及川晋平ヘッドコーチ

車いすバスケットボールの国際大会「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」が8月に開催されるのを前に、22日、都内で記者会見が行われ、日本代表チームの及川晋平ヘッドコーチや、選手の香西宏昭、秋田啓らが出席した。

3年目の集大成

「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP」は、2017年に東京パラリンピックに向けた3ヶ年計画の国際大会としてスタート。日本代表の強化と競技役員やボランティアの育成を目的とする。昨年は約12,900名を動員するなど、車いすバスケの中でも国内随一の人気を誇る大会だ。3年目の集大成となる今年は、大会期間を昨年までの3日間から4日間に増やしたほか、来年に向けて客席の一部有料化に踏み切るなど、本番を想定した環境で開かれる。

参加は、4ヶ国の総当たり戦。日本は世界選手権3位のオーストラリア、同4位イラン、さらには、6月のアジアドリームカップで接戦を繰り広げた韓国を迎え討つ。東京パラリンピックの本番会場になる調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザを舞台に、世界トップレベルのプレーが繰り広げられる。

現在の日本代表のテーマは「自力と粘り強さ」と語る及川晋平ヘッドコーチ

前回大会では、並み居る強豪チームのなかで、全戦勝利で優勝を勝ち取った日本。会見に出席した及川ヘッドコーチは、「昨年は観客の方に背中を押していただきました。思い出すと、(チームが)2020年で思い描いているひとつのシーンのような、そんな感動的な前回大会でした。今年は内容も含めて、多くの皆さんに感動していただけるよう、エキサイティングな迫力あるゲームをコートの中で表現します」と意気込んだ。

1年前からの成長を実感

記者会見では、この1年間の変化についても語られた。昨年までドイツの強豪チームでプレーし、パラリンピック3大会連続出場のエース・香西は帰国後、フィジカル中心に取り組みを強化した。
「ドイツでは試合に出ている分、身体を追い込むトレーニングができなかった。いまフィジカルのスピードは上がってきていると感じます。(スピードによって)バスケの一番大事な「判断部分」が上がってきている」と、自身の成長を語った。

「トラック3周のタイムが5秒縮まった」と語る香西宏昭

高さを生かしたプレーが持ち味の秋田は、昨年の世界選手権で初めて日本代表となった。「去年から今年で成長できているのは、日本代表としての自覚です。責任感や、発信することが少しずつできるようになってきた。言われる前に動くというプレーが出ているし、それぞれが自力を持った日本代表チームになっているのかなと思う」と自身と代表チームの変化を語った。

2018年の世界選手権に代表選出された秋田啓

「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」は8月29日〜9月1日まで。今年は、大会オリジナルのネックストラップやタオルが特典の「日本代表応援シート」の販売や、赤Tシャツを着て観客が一丸となって日本代表を応援する「赤Tプロジェクト」も企画されている。パラリンピックのリハーサルとなる大会を、会場で一緒に応援しよう。

(校正・佐々木延江)

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