関連カテゴリ: JAKARTA 2018, コラム, トラック・フィールド, 取材者の視点, 神奈川, 車いすマラソン, 陸上 — 公開: 2018年12月24日 at 1:20 PM — 更新: 2021年5月30日 at 1:18 AM

パラ陸上・中山和美が横浜の小学校で「いのちの授業」

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10月にジャカルタで行われたインドネシア2016アジアパラ競技大会、3つの銀メダルを獲得した車椅子陸上・中山和美 写真・山下元気
10月にジャカルタで行われたインドネシア2016アジアパラ競技大会、3つの銀メダルを獲得した車椅子陸上・中山和美 写真・山下元気

10月にジャカルタで開催されたインドネシア2018アジアパラ競技大会・陸上(車いすT53)400メートル・800メートル・1500メートルで3つの銀メダルを獲得した中山和美が、12月17日横浜市立鉄小学校(青葉区・森愛子校長)を訪問。小学校6年生の児童30名に「いのちの授業」を行った。

『人とかかわり 創り出す 笑顔あふれる鉄小』 を学校教育目標とする、鉄小学校。全学年1クラスの小規模校の メリットを生かし、まちにふれ、土に親しみ、人から学ぶ体験活動を継続的に行っている。これまで、カメラマン、助産師、消防士OBなどから話を聴いてきた。総合的な学習の一環である。

横浜市立鉄小学校で講演するパラ陸上・中山和美
横浜市立鉄小学校で講演するパラ陸上・中山和美

授業の最初は、体育館で学校保有の子ども用車いすを使い、児童は操作を体験。マットにつまずいた車いすを4人の児童で持ち上げて、介助方法も学んだ。その後、教室に戻り、中山の講演をきいた。

スポーツと英語が得意だった中山が、キャビンアテンダントからパラリンピック選手となった経緯、パラ陸上の見どころなど、これまでにアスリートとしての人生で体験したさまざまな魅力ある人生を語ると、児童からは、「なぜ陸上なのか?」「頑張れる源は?」など、質問が次々にあがった。
「障害を持つことで人生がリセットされて、一からのスタートとなったことがチャンスだと考える。自分の頑張る姿を周りの人に見てほしい。目標を持つことが頑張れる源」と中山は答えた。

最後に中山は、児童に向けて「今を一生懸命生きる!」と色紙にメッセージを残してくれた。

中山が残したメッセージ
中山が残したメッセージ

2019年はオーストラリアでの練習から始まり、11月ドバイでの世界パラ陸上競技選手権大会へ向けて体作りをしていく。
千葉出身の中山は、現在横浜に暮らしている。「横浜はバリアフリーで住みやすい街」といい、児童らとの地域でのひとときを楽しんだ。

(校正・佐々木延江)

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