関連カテゴリ: World Paratriathlon Series, トライアスロン, 切断者, 千葉, 取材者の視点, 国際大会, 夏季競技, 女子, 横浜, 義足 — 公開: 2024年5月12日 at 6:35 PM — 更新: 2024年5月18日 at 12:55 AM

表彰台からの景色が好き。秦が横浜パラトライアスロン3位!パリへ!

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今大会で日本人唯一のメダリスト秦由加子「今回の大会は前日からすごく楽しみだった。ランは全く痛みがなかった。手術して本当によかった」と笑顔で振り返った。秦の思いに触れてみたい。

パリパラリンピックの選考を兼ねた「ワールドライアスロンパラシリーズ2024横浜」が11日、横浜山下公園で行われ、パラリンピック3大会連続出場を目指すPTS2の秦由加子(キャノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリジストン/千葉)が3位に輝いた。

「表彰台に上がることができて本当に嬉しい」

1位:ヘイリー・ダンズ(USA)01:13:24
2位:アヌ・フランシス(AUS)01:14:44
3位:秦由加子(キヤノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン/千葉)01:19:05

秦は、リオ2016、東京2020のパラリンピックイヤーに開催された横浜大会でも2位、それ以前の大会では優勝もある。しかし表彰台を逃したレース後、観客席から表彰台に立つライバル達を眺め、悔し涙を浮かべてきた思いがよぎり、記者の前で喜びを伝えると嬉し涙を滲ませた。

スイムを終えて、トランジッションへ向かう秦 写真・山下元気

パラ水泳から転向し、2013年からトライアスロンを開始、リオパラリンピックに初出場した。そこから2021年となった東京とパラリンピックと2大会連続の出場を果たしてきたが、競技開始当時から悩まされてきたのが、右脚の痛みだった。
手術が功を奏するかはわからないなかで、悩みに悩んだ末、東京大会が終わった2021年11月、右脚の手術に踏み切った。

実力をつけた秦のバイクパート 写真・山下元気
「バイクに関してはすごく手ごたえがあって、後ろとの差が詰まらずに先行した形でいけてよかった」 写真・山下元気

レース全体を振り返って、「バイクに関してはすごく手ごたえがあって、後ろとの差が詰まらずに先行した形でいけてよかった」と秦は話していた。

ランに関しては、「スタートからフィニッシュまで一定のペースで走れたのが結果につながった」と振り返る。

また、パラ陸上で女子400m T63で世界記録を持つ保田明日美の走りを参考に、義足のコントロールの仕方や身体の使い方を学んでおり、お互いに情報交換も行っているという。
保田はトライアスロンに挑戦、このレースの翌日に行われるエイジパラに出場する、二刀流の選手だ。

痛みもなかったという秦のフィニッシュへのラン 写真・秋冨哲生

水泳出身で、スイムに関しての定評がある秦。今大会スイムはヘイリー・ダンズ(USA)に続く2位、タイムは12.26だった。スイムについての振り返りが最後になったのは、課題を感じていたからだったようだ。
「ヘイリーが前にあがってきたと思う。これは、これからの課題、練習しないといけないなと思わせてくれました」と、バイク、ランがのびた一方で課題を感じていたが、その課題を楽しむ頼もしさを感じることができた。

PTS2-W表彰式での秦由加子(キヤノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン/千葉) 写真・山下元気

パリ大会に向けて「表彰台を目指します」と力強く語った秦。手術を経て、より力強い走りを目指そうとする秦の躍動から目が離せない。

(編集・校正 佐々木延江、地主光太郎)

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