関連カテゴリ: イベント, ブラインドスポーツ, 体験会, 作品, 写真展, 横浜 — 公開: 2020年2月15日 at 3:18 AM — 更新: 2024年4月6日 at 11:25 AM

爾麗美術「目と指で見るパラスポーツ写真〜これがパラスポーツの魅力!?〜」展示作品のご紹介

知り・知らせるポイントを100文字で

視覚情報としての写真だけでなく、触覚情報、撮影者による状況説明、競技当日のYouTube(映像・音)などで再現することで、見ない人と写真を共有できるか?全盲の人・アイマスクをして参加する人とともにワークショップを行いました。

ゴールボール/市川 亮

写真家による作品解説/静寂の格闘技

ゴールボールのカラー写真
ゴールボール 市川亮

「目を覆い隠し、暗闇になる。
ボールの鈴の音を聞き、全身を投げ出し、ゴールを守る。
そのシンプルなスポーツは、目を頼りに生きている者からは単調で、退屈に見える。
しかし競技会場の席に座り目をつむり、全身を耳に集中をさせて「見る」ことで初めて分かるのだ。ゴールボールが「静寂の格闘技」と呼ばれるその理由が。

投球速度は最高で時速70㎞。ボールは堅いゴム製で重さ1.25キロ。
フェイクに騙されてセービング姿勢が崩れ、顔面にボールが当たる。試合が終わった時には、骨が折れている。
そんなことは、このスポーツでは当たり前だ。
だって、格闘技なのだから。

弱視であっても、全盲であっても、目を隠せばみな同じ。
日本の選手権では健常者のチームが優勝したこともある、このユニバーサルスポーツの知名度は未だにこの国で三割程度だという。

一人のスポーツカメラマンとして。そして2013年から撮影をするゴールボール日本代表選手団のオフィシャルフォトグラファーとして。僕は彼らの世界を表現できているかと苦悩する毎日を送っていた。

そんなある日、遠征先であるリトアニアの体育館に文字通り一筋の光が差した。

この光を使って、暗闇を表現しよう。
これがきっと、彼らの世界を。「ゴールボールを表すに相応しい写真」になるはずだ」

(ほか、カラー写真、触写真、写真家自前のボール、アイシェード)

P1;インデックス
P2;ゴールボール/市川 亮
P3;アルペンスキー/堀切 功
P4;陸上/Women’ s 400m T11/安藤 理智
P5;ブラインドサッカー/中村 Manto 真人
P6;車いすラグビー/中村 Manto 真人
P7;水泳/Men’ s 50 m Freestyle S11 2004 WR Junichi Kawai/森田 和彦
P8;電動車椅子サッカー/内田和稔
P9;水泳/Men’ s 100 m Butterfly S11 March 2019 Uchu Tomita/吉村もと
P10;写真交流企画の概要
P11;挑戦の目的について
P12;案内人のためのガイド
P13;写真家プロフィール

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