杭州から佐賀、そしてパリへ。「第40回日本パラ水泳選手権大会」で年内のレースが終了。パラ水泳に多様な魅力を求める声も

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パリへ向かう2023シーズンの公式レースが終わろうとするなかで、パラ水泳の多様な価値を模索する言葉が語られた。

鈴木孝幸

肩の故障を庇いながら出場したアジアパラでは、出場2種目で金メダルを獲得した鈴木孝幸。アジア大会のあと身体を休めて佐賀に出場。1日目、最近は出ていない150m個人メドレーにチャレンジし8位以内に入って日本の枠に貢献しようとしたが、遅すぎたようだ。2日目の200m自由形S4では大会新を記録した。

杭州アジアパラで仲間を応援する鈴木孝幸(GOLDWIN)

ーーアジアパラを振り返って

「アジアパラのタイム速くなかった。その後、分析しトレーナーさんと話す中で、いまは肩をしっかりとつくる時期なので、ストロークのテンポは早かったということにおいて、そこはしっかり機能していた。ストローク長といってひとかきで進む距離を伸ばしていくトレーニングをウエイトでも取り入れていくことで東京パラで出せていたようなタイムに近づいていくという実感もえられポジティブに捉えています。ストローク長がふえるようにハードなトレーニングを故障せずに続けていくことが課題。まず3月の選考会にあわせていき、代表になって次はパリの本番へ照準をあわせていきます」

ーー若い世代に感じることは

「男女ともに若手が増えてきて嬉しい。S5以上になりますが、ちょっと重度の選手もはいってきてくれて嬉しい。私が高校生ぐらいの時は車いすの先輩がたくさんいた。今度は自分が先輩として生活面とか競技に向かう気持ちの作り方とか、困っているときに助けられるといいなと思います」

ーー2023年はどんな年でしたか?

「非常に慌ただしい1年。国際大会多く気持ち的にストレスがかかるレースが多かった。できたところ、できなかったところを総括して来年のパリにむけて練習していきたい。具体的に世界選手権の100m自由形で1分22秒台がでた、その後半の泳ぎがいい泳ぎができてよかった。
肩がだいぶ回せるようになってきた。質の高い練習に耐えられるような身体になってきた。今一歩の点はタイムがともなっていない種目が多い。練習でカバーしたい」

ーー2024年はどんな年に?

「やはりパリで表彰台に上がり、より多くの種目でメダル、金メダルを取りたい。しっかりとねらっていく強い意志をもって日頃のトレーニングをやっていきたい。単純に金メダルとれないと面白くない。メダルが取れた方が自分も周りも嬉しい。そのために練習している。何か他に目的をもって活動している人もいますが、自分は結果をのこすために全力を尽くしていきたい」

50mバタフライ、西田、日向、田中

女子S7では西田杏(シロ)がメインに取り組みアジアパラで金メダルを獲得した。今大会の男子S5は、田中映伍(神奈川県)と競う日向楓(宮前ドルフィン)が自己ベストを更新し優勝した。

男子S5の田中と日向は、同じ両腕欠損で競い合うライバル同士。杭州アジアパラでは田中が50m背泳ぎS5で日本記録を更新するもののメダル獲得には至らなかった。今大会の50mバタフライS5は、日向が1年ぶりの自己ベストで大会記録を更新した。

10月23日、アジアパラ初日、男子50メートル背泳ぎS5を終えた日向(左)と田中(右) 写真・中村 Manto 真人

「アジアパラで良かった泳ぎ方で泳いだ。キックを、1回ごとに柔らかく、強くを繰り返す泳ぎ方を今回も続けて練習しました。結果を残せてよかった。アジアパラでわかったように、中国勢には前半から負けている。パリにむけては前半15mからのスピードアップ、浮き上がってからの後半も持つよう練習したい」と日向は話していた。

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