関連カテゴリ: Tokyo 2020, 東京パラムーブメント — 公開: 2016年5月6日 at 1:03 AM — 更新: 2016年5月6日 at 7:50 AM

銀座にテニスコートが突如出現! 〜NO LIMITS CHALLENGE〜

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東京銀座の中央通りで5月2日午後、東京都パラリンピック体験プログラム「NO LIMITS CHALLENGE」のスペシャル・イベントとして、「NO LIMITS SPECIAL GINZA &TOKYO」が開催された。世界トップとして活躍するパラアスリートのスーパープレーを、一般の人々が体験できた。

会場は、中央通り口から2丁目交差点までの車道を歩行者天国にし、テニスコートやバスケットコートなどを設営。
1丁目エリアのメインコートでオープニングセレモニーが行われ、舛添要一東京都知事が挨拶。

パラスポーツのデモンストレーションは、トップパラアスリートの相手役をオリンピック出場経験のある選手がつとめていた。

車いすテニスのデモンストレーションでは、史上最年少で車いすテニスダブルス年間グランドスラム達成の上地結衣が、元女子プロテニス選手・杉山愛氏と夢の車いすテニス対決。その横で、ロンドンパラリンピック車いすテニス金メダルの国枝慎吾が競技解説を行った。国枝は4月に右うでの手術をしたばかりだという。手を使わず、体幹で車いすを操作するなどチェアワークのパフォーマンスも好評だった。

ウィルチェアーラグビーのデモンストレーションで、リオ2016大会に出場が決定している世界ランキング3位のウィルチェアーラグビー日本代表チーム。池崎大輔、池透暢、今井友明、山口貴久らのリオパラリンピック日本代表選手が参加し、(健常者の)ラグビー日本代表の山田章仁、元日本代表の廣瀬俊朗氏らにタックル!その様子を、司会の久保純子氏、2015年世界マスターズ陸上4×100mリレー金メダリストの武井壮、シドニーオリンピックマラソン金メダリスト高橋尚子氏がリポートして会場を盛り上げた。

一方、銀座2丁目エリアでは、パラリンピック競技の体験会が行われた。
オープニングステージでは、読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞の記者が選手とトークショー。記者たちの目線で各パラスポーツの魅力を熱く紹介。
陸上競技のブースでは前日まで鳥取で陸上選手権に出場していた選手らも登場。走幅跳で活躍する大西瞳、村上清加が義足の裏技も紹介、車いす中距離走の鈴木朋樹、車いすマラソンの土田和歌子がレーサー体験を指導した。
カーリングに似たフロアスポーツ・ボッチャを日本代表キャプテンの廣瀬隆喜が、パワーリフティングを宇城元が、車椅子バスケットボールを根木慎志が、ブラインドサッカーを寺西一が、ウィルチェアーラグビーを日本代表チームが指導。・・・といっても、あまり知られていないが、みな日本を代表するパラリンピアンである。銀座の有名ブランドショップの前で、一般の人々と選手たちの交流が繰り広げられた。

友人のフェイスブックでこのイベントを知ったという、体育大学に通い射撃で学生1位を目標としているという女子大生は「今度実習で養護学校へ行くときに、このようにスポーツで交流したい。友人たちも誘って、一緒に試合会場へ応援に行ってみたい。」と語ってくれた。

友人のSNSを見て、それぞれ一人で体験会に来た。ウィルチェアラグビー体験を待つ列で意気投合した。左の女性はスポーツ系大学の学生。右の女性は障害者の親友がいるという。
友人のSNSを見て、それぞれ一人で体験会に来た。ウィルチェアラグビー体験を待つ列で意気投合した。左の女性はスポーツ系大学の学生。右の女性は障害者の親友がいるという。

GWの合間の平日であり、休日だったらもっとよかったということ、2020へ向かう東京と大手メディアと障害者スポーツ関係者との内輪の盛り上がり感は否めないが、マスメディアが盛り上がり、それがやがて一般へと広がっていくということなのだろう。実際、銀ブラする来場者が、模擬試合を観戦、体験し、障害のある選手との会話でパラスポーツの楽しさを知った。きっとこれらの人々は家に帰り、家族や友人たちに語ってくれるに違いない。

「NO LIMITS SPECIAL」は、次回は、23日から日本で初めての開催が決まっている車いすテニスの国別対抗戦『BNPパリバ ワールドチームカップ』でイベントが行われる予定。

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