関連カテゴリ: セレモニー, デフスポーツ, デフリンピック, トラック・フィールド, 卓球, 国際大会, 地域, 夏季競技, 女子, 新着, 横浜, 神奈川, 自転車, 自転車, 記者会見, 陸上 — 公開: 2022年4月20日 at 9:47 AM — 更新: 2022年5月15日 at 1:59 PM

ブラジルでのデフリンピックへ、横浜から5選手が出場。横浜市役所で激励会が開催された!

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ブラジルで5月1日より15日間にわたり開催されるデフリンピックに日本代表として横浜から参加する10名(選手5名・スタッフ5名)を4月19日、山中竹春横浜市長が激励した。

自転車競技に出場する早瀬憲太郎と山中竹春横浜市長 写真・内田和稔

昨年12月に開催予定だった「第24回夏季デフリンピック競技大会」はコロナ禍で延期となり、この5月1日より15日間にわたってブラジルのカシアス・ド・スル(Caxias do Sul)で開催される。
デフリンピックは、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD/本部アメリカ)主催の聴覚障害者の総合競技大会。1924年パリで始まり、オリンピック(=IOC)から名称使用を許され2001年ローマ大会からデフリンピックの名称となる。夏・冬4年に1度ずつ開催されパラリンピックより歴史が長く、前回大会は21競技に約3100人の選手が出場した。国際手話を公用語としてコミュニケーションが行われている。

山中市長と歓談する5人のデフリンピック日本代表。左から竹村徳比古(ビーチバレー)、早瀨 憲太郎(自転車)、早瀨久美(自転車)、滝澤佳奈子(陸上)。「日本選手団最年長です」と話す早瀬。 写真・内田和稔

横浜市での激励会に出席したのは、自転車競技にデフリンピック3大会連続出場する早瀬憲太郎、早瀬久美と、男子ビーチバレーボールで2大会目の竹村徳比古(ほけんの窓口グループ)、陸上競技・棒高跳びの滝澤佳奈子(MSD)の4選手と自転車、陸上、卓球、女子バレーボールの競技スタッフ5名で、奨励金と記念品・花束が贈られた。

山中市長は「ご出場おめでとうございます。横浜市庁舎へお越しいただきありがとうございました。いろんな国の皆さんとの友好を深めていくと同時に大会を大いに楽しんできていただけると嬉しく、サポートする側としても誇りに思います!」と、激励の言葉をのべた。

中山市長
選手にインタビューする山中竹春横浜市長 写真・内田和稔

また「練習との両立はどうしていますか?」との市長からの質問に、自転車の早瀬久美は「薬剤師の仕事と両立している。朝早く起き自宅でローラー、マウンテンバイクの練習は三浦半島や秦野へ行っています」と答えた。

自転車競技日本代表・早瀬久美 写真・内田和稔

男子ビーチバレーの竹村徳比古は「(所属企業の)ほけんの窓口で競技に専念することができ、八景島などで練習している」と話した。

ビーチバレー日本代表・竹村徳比古(ほけんの窓口) 写真・内田和稔

陸上競技(棒高跳び)で出場する滝澤佳奈子(MSD)は、コロナ禍の影響で練習場所の確保に悩んだ。「棒高跳び専用の練習場は少なく、たまたま横浜国立大のグランドが近くて使わせてもらっていました。コロナになってからは閉鎖されてしまい、跳ぶ練習ができず基礎練習などをしていた」と、状況を伝えてくれた。

陸上棒高跳び日本代表・滝澤佳奈子(MSD) 写真・内田和稔

女子バレーボールはウクライナ戦から!

前回サムスン大会(トルコ・2017年)で金メダルを獲得した女子バレーボールは、前回4位のウクライナとの初戦が5月4日16時半(日本時間:5月5日4:30)に予定されている。チームには横浜から長谷山優美と手話通訳の岡田直樹氏の2名が参加する。

今年2月に勃発したロシアとウクライナの戦争で、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)はロシアとベラルーシの試合をカレンダーから当面除外するとした。一方で、ウクライナ選手団へはデフリンピックに参加する各国の競技団体から資金や練習場所の提供、渡航の支援などが寄せられバレーボールチームもイタリアの支援で出場できる見込みだ。

横浜からデフリンピックへ出場する選手、スタッフと山中市長、横浜市職員ら。4月19日、横浜市役所で 写真・内田和稔

「前回ウクライナは4位という結果でしたが、前々回ソフィア大会(ブルガリア・2013年)では優勝した強豪国です。楽しみです」と、岡田氏はウクライナチームとの試合を見据えていた。

しかしながら、女子バレーボールチームのような金メダリストでありながらデフリンピック選手をサポートするスポンサーの割合は低く、実際は選手一人当たり15〜20万円の自己負担が生じている。厳しい現状のなかで出場を諦める選手もいるようだ。

パラリンピック、デフリンピック、横浜を拠点とするパラスポーツ

横浜では、パラ水泳のトップ選手が集まる全国大会が横浜国際プール(都筑区)で行われている。さまざまな障害のある選手とともにデフリンピック・トップの茨隆太郎(神奈川県平塚市)や金持義和(大阪府堺市)も競い合い、パラリンピックの知名度の後押しもあり知られるところとなっている。

2017年6月11日、横浜国際プールで開催された日本知的障害者水泳選手権大会に出場したデフスイマーたち。この後7月にサムスン(トルコ)で開催されたデフリンピックに出場した。 筆者撮影

また、陸上400mハードル日本記録保持者のデフリンピアン高田裕士(トレンドマイクロ)など、市内小学校や特別支援学校へ授業で訪問し、生徒らとデフアスリートとして直接触れあい地域との交流を深めている。

カシアス・ド・スルへの渡航にむけ、日本からは158名(選手97名、スタッフ43名、本部16名)が11競技に参加する。すでに直前合宿など最終段階の準備が全国各地で行われている。

デフリンピックは2025年東京での開催に向け招致活動が行われている。横浜在住の選手、横浜での試合や練習拠点を置くスポーツも多い。この機会に注目を深め、成長、活躍する選手たちを市民の手で応援し、デフリンピック・ムーブメントを横浜の地に浸透させたい。

<参考>
・国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)
https://www.deaflympics.com/

・カシアス・ド・スル2022(大会公式ページ)
https://www.deaflympics2021.com/

・ブラジル2021日本代表選手団
https://www.jfd.or.jp/sc/brazil2021/

・2025年東京招致に向けた取り組み(日本ろうあ連盟 スポーツ委員会)
https://www.jfd.or.jp/deaflympics2025

(写真取材・協力 内田和稔 校正・中村和彦)

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