関連カテゴリ: RIO 2016, 観戦レポート, 車いすテニス — 公開: 2016年9月14日 at 7:25 AM — 更新: 2016年9月15日 at 3:00 AM

車いすテニス:2時間40分に及ぶ激闘、上地は3位決定戦へ

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9月13日(現地時間)、リオパラリンピック競技6日目。オリンピック・テニスセンターコートで車いすテニス女子シングルス準決勝が行われ、世界ランキング2位の上地結衣(22・エイベックス)は同4位のオランダ代表アレン・ファンクートと対戦し敗退、3位決定戦へ進んだ。

上地にとっては自身初のパラリンピック準決勝の舞台となった 写真・三浦宏之
上地にとっては自身初のパラリンピック準決勝の舞台となった 写真・三浦宏之

両者譲らない白熱した試合になった。上地は、ファンクートのコートを広く使って相手を走らせるプレーに苦戦し、第一セットを3−6で落とすも、第二セットは精度の高いショットが決まり始め6−4で奪い返した。第二セット後、上地はベンチで相手選手の特徴を書いたノートを見返し、気合いの入った表情で第三セットに臨んだ。

相手の走らせるプレーに苦戦する上地 写真・三浦宏之
相手の走らせるプレーに苦戦する上地 写真・三浦宏之

第三セットもゲームの取り合いとなり、第6ゲームが終わった時点で3−3。その後も4−4、5−5と一歩も譲らない展開になった。迎えた第11ゲーム。上地がポイントを連取するも、そこからファンクートが攻め込みデュースに持ち込まれると、そのまま押し切られてこのゲームを落とし、5−6となった。次のゲームでもファンクートの勢いを止めることができず、5−7で第三セットをとられ、上地はセットポイント1−2で敗れる結果となった。

2時間40分に及ぶ激闘に、試合終了後には会場から大きな拍手が送られた。

試合後は互いの健闘を称えあった 写真・三浦宏之
試合後は互いの健闘を称えあった 写真・三浦宏之

試合後上地は、「今日のプレーでこれまで4年間やってきたことを100パーセント出せたとは言えないので、複雑な気持ちが残った試合になりました。自分がしっかりやるべきことをやれていたら勝てたと思うので、やはり悔しいです」と、悔いの残る試合になったことを語った。

試合内容について聞かれると、「ポイントを取りたいがために急いでしまい、判断ミスしてしまったんだと思います。自分がとったポイントは、形としては悪くなかったと思います」と今日の試合を振り返った。

上地はこの後行われる女子ダブルスの3位決定戦にも出場する。「相手のイギリスペアもシングルスでは悔しい思いをしていて、ダブルスにかける思いは強いと思うので、その思いが強い方が勝つのではないでしょうか」と話し、気持ちを切り替えてダブルスの3位決定戦へ臨む準備を始めた。

女子シングルスの3位決定戦は現地時間の14日昼に行われる予定。

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