公開: 2026年3月5日 at 14時11分 — 更新: 2026年3月5日 at 17時17分

【車いすカーリング】「パラリンピックの舞台はやっぱりいい」。小川&中島ペア、初戦は中国に黒星も、16年ぶり出場に感慨

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開会式に先立ち、ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックの車いすカーリング混合ダブルスが5日、開幕戦。日本は中国と対戦し3―10で敗れ、白星発進はならなかった。

ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックの車いすカーリング混合ダブルスが5日、開幕戦を迎えた(写真・佐々木延江)

ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックの車いすカーリング混合ダブルスが5日、コルティナ・カーリング・オリンピック・スタジアムで行われ、日本は中国と対戦。3―10で敗れ、白星発進はならなかった。

男女二人による混合ダブルスは今大会で初採用の種目。日本からは小川亜希、中島洋治が出場。車いすカーリングの日本勢がパラリンピックに出場するのは2010年バンクーバー大会以来16年ぶりとなる。

2010年バンクーバー大会以来16年ぶりのパラリンピック出場となった車いすカーリングの日本勢(筆者撮影)

車いすカーリングの最大の特徴は、ブラシで氷を掃く「スイープ」がないこと。ストーンを投げた後の微調整ができないため、投げる技術力や集中力が勝敗に直結する“一発勝負”の世界だ。

日本は第1、第2エンドで着実に1点ずつを積み上げ試合を優位に進めたが、第3エンドに中国が4得点を奪うビッグエンドを作り、一気に逆転。第4エンドで1点を返したものの、後半は第5エンドに2点、第6エンドに3点を奪われるなど、最後まで中国に主導権を握られた。
ショット成功率にも差がついた。投げたストーンを相手のストーンにぶつけ、ハウス(円)の外へ弾き出すテイクアウト成功率は、中国は81%、日本は17%と大きな差がついた。特に中国のYANG Jinqiaoは68%の高精度ショットを見せ、攻撃の要となった。

YANG Jinqiaoは「(日本は)実力が非常に高かったので、相手を分析した上で、自分の技術や戦術を調整した。今日は全体的にまずまず。自分にはまだ不満があるけど、後半は積極的に調整して、互いに注意し合い、助け合いながら進めたから良かった」と安堵した。

試合を終えた小川は「思ったより日本から応援の方が来てくださって、すごくいい舞台でカーリングができて嬉しい、楽しいなっていう気持ちと、やっぱりちょっと結果が伴わなかったので悔しいという気持ち」と初戦を振り返った。

大会に出られて嬉しいと話す小川亜希(筆者撮影)

逆転を許した第3エンドは「自分のショットが決まらなくて、相手のストーンだけが残ったっていう展開になったときに、次のショットもいいところに決められなかったので、相手にリードされてしまった」と中島。「アイスの読みですね。幅が合わなかったっていうのは、自分のショットがまずかったところが多々あります」とショットを振り返る。小川は「(ストーン位置が)前でよかったところが後ろだったり、ちょっと悪いミスが重なってしまったなっていう。プレッシャーに勝てなかった部分がありますかね。相手の良いショットもあったので決めなきゃという気持ちが出てきてしまったと思う」と振り返った。

次戦に向けて中島は「16年ぶりにこういった大舞台でプレーできる自分はいいなと率直に思う。今後については今日の試合を振り返りながら練習したり、明日2試合あって、今日の経験を生かせるようにプラスで考えてやっていきたい」と意気込む。小川は「こういった舞台に立てること自体が本当に嬉しいこと。大好きなカーリングができて、みんなから応援してもらえて嬉しい。今回は前半良い試合もできたので、後半をどういうふうに継続していけるかが、今後の課題。一つ一つ勝ちを目指していきたい」と語った。

ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックの車いすカーリング混合ダブルスに出場した61歳の中島洋治(筆者撮影)

Paraphotoにコメントを寄せてくれた車いすカーリング元日本代表の斎藤あや子氏は「難しいアイスだったと思う。相手がアイスの読みが早かった。初戦(を終えて)ここから、日本から応援しています」とエールを送った。

(取材協力 佐々木延江 斎藤あや子 田中勝吾)

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