JR・名鉄刈谷駅南口の『みなくる広場』で、愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会採火イベントが行われた。刈谷市が主催し、採火式と聖火リレーを実施した。

はじめに、万燈(まんど)とよばれる竹と和紙で作られた張子人形を持った子供たちが、笛や太鼓のお囃子に合わせて舞い踊った。これは愛知県無形民俗文化財に指定されている万燈祭(まんどまつり)で奉納される舞であり、夜には火が灯されているのが特徴である。

今回は秋葉社から万燈の灯を提灯で会場まで運び、その火を大会の聖火トーチに移した。

その後、刈谷市出身で元プロ野球阪神タイガースの赤星憲広氏、同じく東京2025デフリンピック陸上男子4×100mリレーの金メダリストの坂田翔悟。さらに刈谷市立刈谷南中学校と刈谷市立刈谷特別支援学校の生徒たちにより、みなくる広場と刈谷駅自由通路を結ぶ歩道橋で聖火リレーが行われた。リレー終了後は車いすを使う障害のある子どもたちとパートナーたちによるダンスで締めくくられた。

赤星氏は2021年から刈谷市広報大使を務めている。阪神タイガースで現役だった頃から、盗塁の数だけ施設や病院へ車いすを贈るという活動をしてきた。本イベントでのあいさつでは「病院の数だけ車いすがあると思っていたが、実際はそうではなかった」と述べ、施設における車いす不足という問題意識からこの活動をしてきたことを強調した。また、プロ入り前に所属していたJR東日本でバリアフリーに関する意識を持つようになったことが、最初のきっかけであったことも明かした。さらに、刈谷市で開催される車いすラグビーにも高い関心を持つものの、ボッチャの大ファンであることも語った。

採火イベントの会場は「福祉・健康フェスティバル2026」の会場に隣接し、多くの市民が詰めかけ、大きな盛り上がりを見せた。また、組織委員会関係者によれば、刈谷市は1年以上かけてこのイベントを準備をしてきたという。アジア大会に続き、車いすラグビーを開催するアジアパラに向けても、市民の関心を集める機会となった。車いすラグビーの入場券は1ヶ月前に全試合が完売しており、会場となる「ウィングアリーナ刈谷」での声援が期待される。
<公式ホームページ>
https://www.asianparagames-2026.org/ja/
(校正・佐々木延江、田中綾子)






